【プロットタイプ】推しを求めて、都会の奥地へと向かった
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
何かを推すのって疲れるよね。
周りと競ってなくても、自律神経が狂ってヤバい。
ドッキドキ〜が止まらない〜♪
そんな曲あったな。
是が非でもアリスのポーチが欲しい。願わくば実用用と保存用二つ欲しい。そう思った私は都会の奥地へと足を進めるのだった。
「ねぇ聞いて!! 皆!! 私今日頑張ったから褒めて欲しい!!」
ラジオでそう絶叫するのは、同居人の鏡花である。本日、是が非でも欲しいものがあった様で、其れを求めて、都会のショッピングモールに出かけたのだ。
俺は其れをただ冷めた目で見ながら諭羅の反応を見る。
「んっとー、一体何が?」
「これから話す!!
そう、今日は鏡花ちゃんがありったけの度胸を振り絞ってアリス専門店行ったのね。欲しかったポーチがあったから。今流行りのヲタ活ポーチみたいなの。可愛いの。
で、そのお店って、ショッピングモールの一室をお借りしてお店開いてる感じだから、ズブの素人でも行きやすい筈なの。ニキビ治ってないすっぴんの女でも、辛うじてお客さんも店員さんも見て見ぬ振りしてくれるぐらいの。
でも、空気がデパコスなの。敷居が滅茶苦茶高い感じなのね。んでもって、こうフロア? がレジを挟んで二つに別れていたんですよぉ。『あっこれ、挙動不審な真似をしたら通報される奴』って思って」
「……籠に入れていたら買う意思があると思ってくれるんじゃない」
「そー。だから鏡花はぁ、爆速で籠を手にして店内を徘徊しました。怪しい女です」
何時もより息が荒い。常に自分を張り詰めた状態で生きている様な人間ではあるが、緊張と圧迫に非常に弱い。言わば手負いの獣の状態なのて、些細な刺激でもこうなる。
だが落ち着ける為か、未だにマシンガントークを繰り出している。
「で。探していたポーチ。ありましたァ!! 現品限りだったけど!! ラストワンだったけど!! もしかしたら、奥に在庫があるのかも知れんけど。そんなのは下界の民には知らんこと。色違いは二個あったのかな? まぁ取り敢えず茶色のラスワン買いました。
でね。実用用と保存用の二種類買おうと思てたんだけどないし、ないなら色違い買えば良かったんだけど、緊張のあまりそれを忘れて籠に放り込み、また店内を物色」
「買いたいもの買ったんだから帰りなさいよ。どうせ今みたいな体調悪そうな状態で見て回ってたんでしょ?」
諭羅は呆れた様にそう言って、大きなため息を吐いた。
「其れがこのポーチなんですけど、此処、此処ね、透明になっていて缶バッジとか入れて可愛く出来るんですよ。で、私は思った。『ネットで上げられていた通り、ポスカを入れたい。もしくは小瓶に監禁されたアリスのミラーを入れたい』と。
鏡花は探しました。でも……でもぉ……うぅ……アリスの小瓶閉じ込めミラーだけが何故か無くてぇ……チェシャとトランプは居たんだけど……。小瓶監禁アリスは居なくてぇ……」
「仮にも好きなキャラなのだから『監禁』とか『閉じ込め』とか使わないの」
「推しが尊過ぎて、逃げられなくしたい……。ずっと一緒にいたい。でもその穢れた欲望が運営に届いたのか、なかったんです。
で、諦めてポスカを探す事にしました。ですが周りはポーチ、アクセ、缶バッジ等々、小物類しかありません。文具系は隣の小島にあるのだと知りました。……籠を持って隣の小島にへと移動して良いのか……」
「良いに決まってんでしょ。籠入れてるんだから」
「意を決して店員さんの前を通り、離れ小島のポスカ売り場で気に入ったアリスを確保して、そのままレジへと持っていきました」
「買えたら良かったじゃない」
「専用の袋があることを忘れ、袋断って帰ってしまいました。冷静に考えて、〇ニメイトだって特徴的な袋なんだから、アリス専門店ならばアリスの袋に入れてくれると、今更ながら思って後悔してます」
「うっ……ううう……アリス可愛い……」
「瑠衣〜。この子と変わって〜。何時もより明らかに様子がおかしいから。ちょっと休ませたい」
そう言って俺は椅子から立ち上がる。そろそろ選手交代の時間だ。
乙ゲーの推し&ガチ恋と出会った時も、こんなドキドキ、バックバクしなかったよ……。
今は動悸も息切れも緊張感も、油断すると全部出る。
※ガチ恋するぐらいには好きだけど、ヒロインちゃんとイチャついてるのが何よりも尊い。という意味。
アリスポーチを探しに都会の奥地へと向かいました。
お店自体はとても入りやすい。
テナントみたいな感じなので、出入りがしやすい。
ただ雰囲気がデパコスとかハイブラのそれ。
お客さんがたまたまその時居ないこともあって、緊張感と自分場違いさで息が詰まるあの感じ。
『干物がすみません。警察呼ばないで下さい』精神でとにかく突っ込む。
最初の小島ではポーチが見つからず、二つ目の小島でアリスポーチを発見。
これを機に『小瓶詰めアリス』のシャカシャカミラー買おう〜。とか思ったのですが。
邪な私の想いが運営に聞こえたのか、何故かない。どれだけガン見してもない。
だから合いそうなポスカにしました。
ポスカって縦型のが多いんだよね。
確かにハガキは縦型だもんね。
アリスの袋をつけてもらうことを忘れ今に至ります。




