表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

〜気のせい...?〜

あんたの事...教えてよ!笑)


.....ん...?....なんだ...?俺の事?....誰だ?誰が言ってるんだ?


(俺....俺は....お前................)


俺か?俺がそこにいるのか?おい!聞こえてるのか!

....ダメだ.....しかし俺は何を言ったんだ...?口の動きだけじゃ何を言ってるのか分からない......。


(....まえ....がす....)


は!?今何を?!


....ハッ!......夢、か....朝から変な夢だ....。

........あ、どんな夢だったっけ.....忘れてしまった....。


あれ....何見たんだったっけ....俺が居た気がするんだが....ん〜....なんで忘れるんだも〜う....。

なんて独り言言いながら考えていると、後ろから声が近付いてくる。


「お~い!...お~~い!笑」


この声は...あいつだ...。


俺「おう、おはよっ」


「おはよー!笑」


俺「なぁ、今日さ変な夢見たんだけどさ....その内容が思い出せなくてさ....。」


「夢?思い出せないって言われても私分かんないよ〜笑」


俺「....気が利かねぇなぁ....一緒に考えてくれって言ってんだよ.....思い出せたのは俺が夢に出てたってことだけ。あとはどうも思い出せない....。」


「んー...やっぱ分かんないなぁ....でも、私も夢見たよ」


俺「どうせ高いとこから落ちた夢見て怖かったーとかだろ?そんなくだらない........」


「違うよー!懐かしい夢見たんだよ!」


俺「懐かしい夢?ガキの頃に見た夢を朝見たってか?」


「だから違うってー!中学1年の頃の夢!」


俺「中学1年....?一体なんの?」


「私もよく覚えてないんだけど....私と俺君が何かを話してたんだよね〜」


俺「俺とお前が...?何かを話してた....?」

(あんたの事、教えてよ!笑)


頭の中でその言葉が響いた.....。


「そ〜う。忘れちゃったけど別にいっか!って思ってさ笑」


俺「その夢ってさ....正夢って言うか.....実際にあったこと、とかじゃないか?」


「どうだったかなぁ.....あったような無かったような.....分かんないなぁ....。」


俺「分かんないって.....何か分かることぐらいあるだろ???」


「いや興味無いし分かんないものはわかんないからこれ以上言われても無理だよ〜......。」


俺「っ笑興味無いって.....あ、いや....そうか.....」


「....なんでそんなに夢にこだわってるの?それが実際にあったかーなんて、聞いてくる?普通。」


「いや....なんて言うか....興味があって?」


不思議そうに俺の顔を見る菫。


「......嘘が下手だね〜笑あんな半ギレするくらいにまで内容を深く聞いてくる理由が興味だけなわけないでしょ」


俺「.........」


「別に怒ってるだとかそんなじゃなくてさ、どうしてそこまで聞いてくるの?夢だとか。夢の何が大切なのさ。」


俺「俺の見た夢....どこか知ってる情景でさ....もしかしたら過去にあったことなんじゃないかと.....思ってさ

お前に聞いてみたけど....知らなかったみたいだな...。」


「んーそれなら私の夢に関心を持ったのはなんで?」


俺「その内容に、覚えがあったから....。」


「あぁ...そう。」


俺「暑くなってすまん....あぁ...ほら、授業始まるぞ」


「あ、うん。いこっか?笑」


俺「おう....」


昔の記憶は思い出せば価値があるものだが、記憶が薄れていくと価値が無くなってしまう。

良い記憶も悪い記憶も自身の生きた証明、自分以外の人間の記憶じゃあない.....その経験は誰にも譲れない大切なものだってことだ。

毎日が永遠に続けばいいとは思わない。良いことが毎日永遠と続けばいいと思っている。叶わないことを思いながら今日も.....。


〜昼休み〜

「ふ~....美味しかったぁ〜」


「苦手なものを食わないんだから、そりゃ美味いだろうよ」


「むぅ〜うるさいなぁ〜!」


俺「あーすいませんでした」


「絶対心こもってないよね?!ねぇ!?」


俺「ごめんごめん、すまんかったって。飯おごってやるから、な?」


「....じ、じゃあ許そっかなぁ〜」


俺「乞食.....(小声)」


「あ"?!」


俺「教室に戻るぞ〜、5限は道徳だ。口の悪いお前の心を綺麗にする時間だ。」


「ケッ....!」



~道徳の授業〜


教師「えー、今日はですね...."言葉"...皆さんいいですか?言葉です。

言葉には感情が込められています

怒り、悲しみ、嬉しみ、愛、妬み、様々な感情を動力として"言葉"が機能しています。表すなら電池と機械ですね分かりますか?電池が感情で、機械が言葉です。」


話の長い先生だが、決して中身の無い話はしない人だ。

それ故か生徒から「あの先生話長くてつまんない」等と言われることは無い。人気はそこそこと言ったところだ。


教師「てことで今日はですね....隣の人同士で話し合い、"言葉とは何か"と言うのを考えて発表してください。時間は15分です、ではスタート!」


....たまにこう言う難題を押し付けてくるが故、裏ではこの教師のあだ名は「難解ジジイ」だ。

.....言葉とは何か?.........。



~15分後〜


教師「それでは、15分経ちましたので意見を聞いていこうかと思います!」


A「言葉とは、コミニケーションには欠かせないものだと思います」


B「A君と同じです」


C〜G「僕達もA君と同じです」


.....こんなの言った者勝ちじゃねぇか...俺も同じ考えだし、さっさと言うか.....ったく言葉とは何かだと?

言葉は自分の為...だろう....が.....あ!これだ!


自分の番となり、席を経ち意見を言う。

俺「言葉は、自分の為にあると思います」


教師「ほう、自分の為とは?」


ぐっ...まさか聞き返してくるパターンとは......

俺「自分の為とは....守るためです」


教師「守る?」


なんでそんな聞いてくんねんッ!!!

俺「例えば...悪口を言われた際に、「やめて!」等の"言葉"で自身を守る....という感じです。」


教師「......」


もうなんも言ってくんなよぉ....?


教師「...なるほど、いい考えですね!それでは次.....」


ふぅ....良かったぁ.....何とか無個性のまま終わらなくて良かった....。


キーンコーンカーンコーン


教師「お、もう終わりか…。えー、それでは授業を終わろうと思います。皆良い意見(4分の3一緒の意見)が出揃って良かったです!また次の授業でしっかりその意見を活かしていきましょう!それでは終わります。号令。」


日直「気をつけ!礼!」

皆「ありがとうございました!」



〜休み時間〜


俺「はぁ....ものすごく疲れた.....。」


「守る為に言葉があるんだァ〜知らなかった〜笑」


俺「ん"〜....すぐそうやってネタにして茶化す性格には、"やめて!"と言うんじゃなくて"黙れ!"が似合ってるな」


「そっちこそムキになって饒舌になんのも相当じゃないかなぁ〜?」


俺「ホントにあの瞬間は2日分の体力を使った気分だよ.....何度も聞いてくんだぞ?答えなんて用意してねぇっつの...。」


「なのによく答えたじゃん、よしよし♪」


俺の頭を優しく撫でる


俺「や、やめろ!///」


「え何?笑撫でられて照れてんの?笑可愛いなぁ〜♪ほれほれ~♪うりうり~♪」


俺「やめろやめろ!触んなぁ!!」



....そんな馬鹿らしいことをしている間に下校時間になった。先生達が早く帰れと催促する。

まぁ今日は良い日だ。不満のない日は久しぶりだ。

次の日も良い日になることを祈ろうか.....。

いかがでしたか?


夢は忘れやすいに加えて見ずらい。自身の思い描く夢もまた見ずらい、しかし忘れはしない....。



次回もご覧下さい!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ