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お猫様の異世界生活!

作者: 中尾リョウ

短いです。

おれは猫が好きだ。

どの猫も捨てがたいが、特に、成猫。

ちょっとふてぶてしい猫なんかたまらなく好きだ。気紛れにすり寄ってきたらもう膝から崩れ落ちそうになる。

目が真ん丸の黒猫もいい。暗闇やカーペットに紛れて眼だけ光ってる姿なんかみたらもう天を仰いでしまう。


猫が好きだ。特に成猫。

断じてこんな生後3ヶ月程度の愛くるしい子猫ではない。


「なんで?」


だってすぐ死にそうじゃないか。

うっかり踏んずけてしまったら、大変だ。

いや、まぁそれはおれが気を付ければいい話なんだけど。

でもやっぱり、小さな生き物は緊張するよ。弱いじゃん、基本的に。


「そう簡単には死なないよ?そういう風にしたから」


した、って。何を?この子猫ボディ、どんなカスタマイズされてるの。こわ。


「すぐ大きくなるよ?」


確かに、成長は早いのは知っている。あっという間だ。

毎日がシャッターチャンスだ!

あっという間に成猫。

ラグドールなんか、すごく大きくなるよな。あれも憧れる。


「あれくらいの大きさがいいの?」


いや、そんなことはない。他の猫も愛している。

おれは子猫が怖いだけだ。


「じゃあなんの問題が?」


おれは猫が好きだ。

しかし。



断じて、おれが猫になりたいわけではではない!




「可愛いよ?」


そうじゃない!

おれはあくまでも猫を愛でる側、下僕側なのだ。

おれが猫になっても嬉しくない!!


「でもねー、もう決まったことだから」


何が!


「君が猫になること」


なんで!


「何となく?」


こっちの拒否権は。


「ないよ」


なんで。


「決まったことだから」


いや、だからなんでおれ?


「うーん、まぁ色々」


…そうか。

あれか、おれの意志なんて関係ないヤツか。


「うん」


じゃあ、これからどうなる?


「まぁ、あっちで楽しんできて」


あっち?


「行けばわかるよ」



そういって、そいつは猫の俺を持ち上げて。

「じゃあ、良い異世界ライフを!」

全力投球した。



あんた、猫に恨みでもあるの?

虐待だぞ!

続きません。

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