7.魔の音
鉄トラは虎の黒い模様の所が鉄になっている
骨格、牙、爪も鉄だ、国の教科書には超危険魔として掲載されている、フル装備の兵30人がかりでやっと倒せるとか、そんな鉄トラを目の前にボイスの血は騒ぐ、
彼はワクワクしていた、そしてどこかで勝てる気がしているのだ、
全身の力を抜くボイス目掛けて鉄の爪が襲いかかる
スッとかわすボイス、鉄トラが遅く見える
休まず殺意の爪を向けてくる鉄トラの右手首のスジにナイフを入れ片足負傷する鉄トラ…
右手首のスジを切られた鉄トラは地に右足をつけることができない、
ナイフでは心臓までは届かないか…とナイフをしまうボイスは、ブラックにもらった両刃のグラディウスを手にする、グラディウスは3日間のトレーニングでずっと使っていた剣だ持ち手の部分はもうすっかりボイスに馴染んでいた!
左足で踏ん張りナイフの様な牙を剥き出しに鉄トラがボイスに襲いかかる、心臓目掛けてグラディウスを突き立てるボイス
鉄の模様のが、多く、刃が入らない、
鉄トラの攻撃を交わしながら、鉄トラの急所を探すボイスは、肩で呼吸をし始めていた、
「はぁ…はぁ…」
約3時間走り続け、鉄トラ、との戦い、
最初鉄トラと向き合った時のワクワクがボイスから消えていた…
攻撃を交わすのでいっぱいいっぱいになっていた
チラッと、ガンジスとブラックを見るボイス…
ブラックが腕を組んで見ていた、助けを求めようとするボイスに
「力抜け、突いてダメな時は、そのまま斬れ!」
「心臓だけにこだわるな!」
ガチガチになっている自分に気がつくボイス
距離を取り息を整えるボイスが虎の模様をよく見る
ボイスがスピードを生かし、グッっと鉄トラの横に着く
首の縦の模様に沿って剣を下から上に突き上げた
鉄トラの動きが止まるが、ボイスの剣も刺さったままだ
なんとか鉄トラを仕留めたボイス
「まぁまぁだな!ボイス!」
といいボイスの剣をグッと上に突き上げるブラック
ゴロッと鉄トラの首が地に落ちる
鉄の部分を全部剥がすブラック
「おいボイス!」「ほれ!」
鉄トラの心臓を取り出すとボイスに投げ渡す
「ちなみにそれは鉄の魔心石だ!」
「初の手柄だな!」「帰ったらそれで剣作ってやるから大事にしとけよ?」
ガーガー寝ていたガンジスが割り込む
「ダメじゃ!」「坊主は斧じゃ」
「いーや、ボイスは剣だ!剣の次斧だ!」
またガヤガヤと2人がケンカし始めた
気づけば昼飯からボイスの戦闘もう夕方になっていた
「それより、ポリフェ国に急ごう、夜までにはつかねぇとこの森で野宿は不可能だ!」
「ここはミノタウルスの縄張りだろ?」
グッと斧を持ち上げるガンジス
「確かにそうじゃのぉ」
急いでポリフェ国に向かう3人がポリフェ国に着いたのは
予定通り夜だった
ボイスはすでにヘトヘトだった…
ポリフェ国の見張り台にピョンと立つウサギの亜人が
国門を開ける様に指示していた
グワっと国門が開き
腰に刀を差したウサギの亜人が3人を囲む
ボイスに警戒していたのだ
ブラックが説明しる
「安心しろみんな!こいつはボイス!俺の弟子だ!」
ウサギの亜人が驚く
「ブラックさんが弟子?」
驚くのもおかしくない…ウサギの亜人族は、ガンジスと
ブラックをしたっていた、会うたび弟子にしてくれと頼んでもことごとく断られていたからである
向こうからウサギの亜人がボイスに向かって歩いてくる
3人の前で止まりボイスに話しかける
「はじめまして、この国を束ねている、
ニーナ・ショコラです」
ウサギの亜人だがボイスは美しいと思うのであった
「よ、よろしくお願いします!」
3人をニーナが、家にもてなす
今日はここでゆっくりしていってくださいね!
「ニーナ!いつもすまんのぉ…」
食事の支度をするニーナ
「いえ!お二人はこの国の英雄ですよ?」
「もてなして当然です!」
「支度まで時間があります」
「先に湯に浸かってください」
城に使えるウサギの亜人が案内する
ガンジスと、ボイスが顔を合わせて風呂場へ向かう
二階建てのちょっと小さな城の風呂は立派だった
ブラックが、ニーナに尋ねる
「あれが動いたのか?」
ニーナが申し訳なさそうに話す
「リザードマンの件は明日またお話ししましょう…」
ブラックがうなずく
「わかった」
といいブラックも風呂場へ向かった