こんにちは?はじめして?
目が覚めた
であってる?のかな
「・・・・」
こんにちは・・・はじめまして・・・
これであってるのか、間違っているのか、正確に判断できていないのが私の現状だ
いま私は、見たこともない部屋の見たこともないベットの上に居て
見たこともない人々に囲まれています・・・
何?この状況
「目が覚めたか!!」
「よかったわ!どこも痛くない?手は?足は?体は!」
「お嬢様!ほんとに良かったです!お嬢様に何かあったら、わたくしは!わたくしは!!」
中世のヨーロッパのような服装を着た紳士的そうでかっこよく光がはじけるようなプラチナブロンドの髪に銀色の瞳を持つ男性に
華やかなドレスを身に纏い綺麗で流れる腰より長く甘くとろける様なストロベリーブロンドに茶色の大きな瞳をもった優しそうな女性
他にも明らかに執事やメイドであろう人たち
あぁ、まさか・・・違うと思いたい思いたいがまさか・・・
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そんなんでよく見る
異世界転生
まさか、わたしが?
えっとなにかの間違いだと言ってくれ頼むから、嘘でしょ
え?私死んだ?うそでしょ?
「リア?どうしたの?まさか・・・どこか!どこかいたむの!」
女性が心配そうにのぞき込んできたので少し驚きながらも冷静に言葉を返す
「あ、いえ、えっと・・・だいじょうぶ・・です」
「そう?でもいちおもう一度治癒をかけましょう」
女性が、にっこりとほほ笑むと、首からペンダントを外し右手に持ちながら私のほうにかざす
パァアア
ペンダントが光なんだか温かいものが流れ込んできた
信じたくはないがこれで確定異世界それも魔法っぽいものが存在するそんな世界だ
「リアどうだ?痛みはないか?苦しさは?」
「だいじょ
バァアアアアアアアン!!!!
ぶ」
勢いよく開かれた扉によって私の声は、さえぎられ部屋の中にいたは、全員が注目した
かなり走ってきたのだろう、息を切らした少年だいたい10歳ぐらいだろうか
女性とよく似たストロベリーブロンドの少し外はねしたショートカットに、男性とよく似た銀色のあどけない瞳と・・・あぁこの二人の息子なのだろう将来かっこよくなりそうな美少年だ
「リア!目が覚めたんだね!!よかった!」
ベットに近づいてきて私をぎゅっと抱きしめる
”リア”それがこの体の名前だと、今更ながら理解する
「あの・・・」
「ん?リアどうした?」
「その・・・う!・・・あ゛あ゛!!」
急な頭の痛みが走り出す
次々と流れ出す数々の場面の映像
「リア!リア!!おい!大丈夫か!?」
「ケニー!治癒者を!!」
バタバタと周りがあわただしく動き出す、男性が執事っぽい人に誰かを呼ぶように言っている
最後に見えたのは泣きそうな顔で私の手を握る女性の顔と少年の顔
そして私は走馬灯のような記憶の波に意識を失ってしまった