第8話 故意か偶然か
「もしもし、大おば様?達夫にあってきたわ。イケメンだし、かわいいし、もうすでに好きになっちゃたわ。さすが私の『運命』の人ね。でも、彼の彼女事故にあって死にかけていたんですけど、あれって大おば様の仕業?」
「アタシじゃないよ。でも死にかけの事故...このタイミングで達夫の彼女が事故ね...偶然と考えるのは難しいね。もしかしたら、極右の仕業かもしれないね。こっちで調べてみるよ。」
「お願い。何かわかったら教えてくださいね。私はそんなやり方で達夫を悲しませたくないの。私は私の力で達夫を射止めてみせるわ。」
「でも早くするんだよ。アタシの命もそんなに長くはないだろうし、この半年でこっちはもう結構やられちゃってるんだから。」
「ごめんなさい。私の力が及ばないばっかりに...」
「まぁしょうがないよ、裏切られるなんて思ってもみなかったんだから。今は聖者を取り込むことに集中しな。サラがそれまでうまくやってくれるさ。」
「うん、そうね。私からもあとでサラに聞いてみるわ。ありがとう。また何か進展があったら連絡するわね。」
「そうしておくれ。」
「じゃーまたね。」
リアは電話をきった。
「大おば様じゃなかったのかぁ、まーでも恋のライバルがいるなんて、がんばらなきゃね。」
そう言ってリアは夜道をかえっていった。