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1.転生しました

なんか書きたくなったので、書きました。


あ……私、死ぬんだ。目の前には…雪崩が落ちてきている。…お母さん…お父さん…。ごめんなさい。私、死んじゃうみたい。でも、もう、怖くはなかった。死ぬと分かっていたから。初めての雪山で、楽しくて楽しくて、お父さんの言うことを聞かなかった私が悪いのだから。そう思っている間にも、雪崩は近づいてくる。そして、雪崩が当たり、意識が途切れた。



……


………


…………んぅ?ここどこ?……私死ななかった!?なんでこんな知らないところにいるの?


「聞いてる?アイ?」

「え、アイ?」

「何言ってるの、アイ?なんか………おかしいわよ?」


おかしいと言われましても…ね。おかしいのはココなんだけど……?そしてアイってどちら様?私、凛だよー?三神 凛。アイじゃないよ?


「アイ……って?」

「あなたよ?アイ・ラ・ウィレネイラ。変なこと言わせないでちょうだい。」

「アイ・ラ・ウィレネイラ………。ーーー!!」


ーーーーゲームだ。私がハマってた、ゲームの中だ。どういうこと?私が………アイ?嘘……。


「……変なこと、言ってもいいですか?」

「ーーー?…いいわよ」

「……前世の記憶が……あります……」

「…いつ。」

「え?」

「いつ、頭打ったの?前世の記憶?」

「本当です!あるのよ!前世の記憶が!!」

「………バカらしい」

「………っつ」


ーーーバカらしい。そう、言った。でも、普通はそういう反応するに決まってる。だって、娘や息子が急に前世の記憶があるって言っても信じてくれるはずがない。普通の反応なのだ。リアリ・ラ・ウィレネイラは。


「信じてくれないのね」


そう言って私は立ち上がる。扉を開け、部屋の鍵をかける。扉の外から、アイ、出て来なさい!と声が聞こえるが、知ったことではない。すぐに言ったのがいけなかったのか?いや、いつ言ったって、信じない。絶対。なぜ私は《転生》したのだろう。安らかに眠っていたかった。


「アイ、開けなさい。早く出て来なさい!!」

「出ないわよ!信じてくれないんだもの!」

「アイ……っ!」


何度も出て来なさいと言ってくる。静かにしてよ、内容が整理できない。


「扉よ、開け」


ガタンッ


扉が開く。そうだ、魔法があったんだ。鍵を閉めても、意味ない。ただの悪あがき。


「どうして嘘つくの、アイ」

「嘘なんか……ついてないよ。本当のこと。でも………信じてくれないんだよね」

「本当のことを言って!」

「もういいッッ!!この家を出る!家出よ!」

「は?家出?バカじゃないの?」


そう言っている間に少しだけ荷物を持ち、魔法で風を操り、窓から出る。


「帰ってきなさいぃぃっっ!!」


その家出で、運命が大きく変わるなんて知らずに、ハクラ丘に走って行った。

どうでしたか?

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