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完結にあたって

作者: 木樵蝋梅

軽く、小さな事だけれど、ここに書き留めて置きたいと思う。もちろん、これは物語でもなし、僕の私情だけれど。


僕の在り方、何故小説を書くのか、何故題材があの様になるのか、何故キャラクターが決定していくのか、が今回のテーマだ。


ではまず、何故小説を書くのか。書き始めた理由は話を書いてみると意外とおもしろかったから。それに尽きる。だけど、それは中学生一年の時の話だ。僕が書き続けられた理由は、完結させることが楽しく、完結させた後で読み返してみると、その自分の明らかな成長に感動するからだ。今年最後の更新で言った様に、初めはお粗末なものだ。そりゃあ、初めは誰だって素人。そこから成長するのであって、恥ずかしがるものではない。もちろん、自慢するものでもないけれど。


され、まだ言いたい事を言っていないのだ。新しいものを書く理由。義務でも、娯楽でもない。それは果たして正しいのかと問うてもらっても構わない。これが僕が書く理由だから。


僕は、自分の戒めの為に物語を紡いでいく。自分が起こした思想、言動。その一部を題材としているからこそ、僕の物語には歪みが必須だ。歪んでいる自分を戒める。歪んだ考えを挫く。それが僕の書く事、紡ぐこと。


初めはそんな事は微塵も思っていなかった。初めはただ、楽しいから書いていただけに過ぎない。でも今は、自分を正す為に書いている。


こんなことを考えている登場人物は救われない。こんなことをした登場人物はそれ相応の罰を与えられるべきだ。自分が罰を受ける事が恐ろしいから、自分の身代わりとして主人公を罰する。僕はマイナス面の自己投影をしていると言ってもいいのかもしれない。もちろ、話を構成していく上で無双したり、圧倒的優位に立ったりする事もあるけれど、それは物語の中でしかない。僕の思想が結末へと導くものだ。


話を起こす要因は、自分の歪んだ思想から訪れる。だから、結末は幸せにはならない。


ただの一例だけれど、今回完結させた和音の物語にはそれが顕著に顕れていた為に、これを書く事にした。和音には救済の余地が与えられていたんだ。話の分岐点として、室咲を止めたあとにそこで満足していればそこで幸せを手に入れられたのに。彼女があの性格だったからだろう。彼女は半分では満足しなかった。地球を破壊するという結末を真希が選んだから和音はそれに流されただけにすぎな。彼女がなければ和音は憔悴して狂いきってしまっただろう。もちろん、室咲が狂ってしまった時点でその選択肢は消えていたのだけれど。


さて、ifの話はここまでにしよう。


次回作はまたもや僕の思想が顕れた結果となっているが為に、結末は最悪になるかもしれないけど、そうするつもりはない。登場人物の介入によって救われる人物を僕は書きたいと思ってしまった。救われるのは一方だけなのに。一点特化が話の集結点だとすれば、それは思想にも当てはまるのではないか。そういう考えの元に出来上がった2013年度からの新作。『サイコパスシンドローム』シリーズを開始したいと思う。登場人物は異常を特化させたというなんとも簡単な設定だ。この設定でどこまで僕の世界が広がるのか、物語の紡ぎ手である僕自身も楽しみだ。では、今回はこの辺で。来年も僕をよろしくお願いします。現時点での『銃の効かない操縦士』は16000pvを突破致しました。十ヶ月もの駄文に付き合っていただいた事に多大なる謝辞を。そして新シリーズも宜しくお願いしたい。ありがとう。良いお年を。

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