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うさぎのポポと、まほうの「きらきら」

作者: ヨシト
掲載日:2026/01/11

挿絵(By みてみん)


うさぎの男の子、ポポは、冬がちょっぴり苦手でした。

だって、お外はすぐに暗くなっちゃうし、お花もいなくなって、あたりまえの景色が「灰色」に見えるからです。


「ねえ、ママ。冬には『きらきら』が足りないよ。ぼく、探しにいってくる!」


ポポは赤いマフラーを巻いて、お外へ飛び出しました。


森の中へ行くと、木の枝に透き通った氷のつららがぶら下がっていました。

お日さまの光があたって、まるでお城のシャンデリアみたいです。


「みつけた! これが一番のきらきらだ!」


ポポがそれを取っておうちに持って帰ろうとすると……。

あらあら、ポポの手のひらで、つららは「ぽたっ」と溶けて、ただの水になってしまいました。


「どうして? せっかく見つけたのに……」


ポポは悲しくなって、雪の上に座り込んでしまいました。


そこへ、木の上からものしりのフクロウじいさんが言いました。


「ポポくん、どうしたんだい?」


ポポが「きらきらがすぐ消えちゃうんだ」とお話しすると、フクロウじいさんは羽を広げて笑いました。


「ポポくん、きらきらは『つかまえるもの』じゃないんだよ。自分の『目』と『心』で、見つけるものなんだ」


「見つけるもの……?」


「そうさ。よく見てごらん。君の足もとにある雪を」


ポポが言われた通り、足もとの雪をじーっと見つめると……。


「わあぁ……っ!」


そこには、お砂糖をまぶしたみたいに、小さな小さな光の粒がいっぱい踊っていました。

風が吹くたびに、ダイヤモンドみたいにピカピカと輝いています。


「すごい! 雪って、こんなにきらきらしてたんだね!」


フクロウじいさんはうなずきました。


「そうだよ。それから、池の氷をのぞいてごらん。お空の星が映って、夜の宝石箱みたいだろう?」


ポポはつるつるに凍った池の表面を、そおっとのぞき込んでみました。


「わあ……! 本当だ、氷の中にお星さまがいっぱい! 」


ポポはおうちに帰ると、ママに今日見つけたことを一生懸命お話ししました。


「ママ、雪も、氷も、みんなきらきらしてたよ! つかまえられなくても、そこにあるだけで、とっても綺麗なんだね」


そう言ったポポの瞳は、お外の雪よりも、どんな宝石よりも、一番きらきらと輝いていました。

ママはポポをぎゅっと抱きしめました。


「そうね、ポポ。それからね、もっと素敵なきらきらがあるわ。それはね、おいしいスープを飲んだ時のポポの笑顔よ」


テーブルの上、温かいココアの湯気のむこうで、ママの優しい目もきらきらしていました。

ポポは、冬が大好きになりました。

お子さまに読み聞かせるのにぴったりの、優しくてわかりやすい言葉を使った童話を作成しました。

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