後始末...まぁ、やりますけど......
どうも、HALです。
今回で体育祭編が終わりました!ここから1、2話挟んでトゥエルブ・セインツ編に移ります!
レナの放った魔力弾が炸裂した。先ほどとは比べ物にならないほどの爆発。眩い閃光が校庭をうめ、凄まじい爆風が木々を揺らし、そしてついに緩井さんが張った防御魔法すらも、跡形もなく砕く。認識阻害魔法があっても何が起きたかは一目瞭然だった。
「おいおい...本当に何が起きてるんだよ......」
「レナさんもいませんし...心配ですね」
そう語るのは観客席にいた恭平&琴葉ペア。恭平は、もう笑うしかないと言うように苦笑し、普段あまり感情を表に出さない琴葉も、この時ばかりは顔に驚きの色を浮かべていた。一方...
「いい加減、これを解け!」
「これじゃあ、なにもできないじゃないか!」
そう喚くのは沙也加&大河ペア。なぜ一緒にいるのかはわからないが、混ぜるな危険の二人を混ぜておいて何もトラブルが起きてないのは、田島先輩が拘束魔法を使ってくれているおかげである。
「2人とも危ないから!落ち着いてテントの中にいて!」
坊主頭に汗を光らせながら、そう叫ぶ田島先輩。もしこの人が2人を引き止めてくれなかったら、更にややこしい自体になってたであろう。もしかしたら今日のMVPは田島先輩かもしれない。
◆
「爆心地を観測中...男の生体反応を確認...心拍79......」
「さすがレナ様、殺してはないようですね」
緩井さんと冥美は木の上で一息つきながらそう言った。
「で・す・が、」
緩井さんはそう言うと、校庭に空いた大きなクレーターを見るとため息をついた。
「よくも校庭をこんなボコボコにしやがってくれましたね...誰が後始末すると思ってるんですか」
「上層部への報告もめんどくなりそうです。少なくとも始末書は確定ですね。あとは面倒くさい任務とかを押し付けられそうです」
「家に帰ったら説教ですか」
そう言いながら下を見る。そこには緩井さんたちを探してキョロキョロしているレナがいた。
「霧化の魔法を使った形跡もあります。長いお説教になると予想します」
「始末書が長くなりそうですね......」
そう言うと、緩井さんはクレーターから目を逸らした。
なんか気分でサブタイトルを変えてみました。メインタイトルの「魔女の学級日記」は絶対に変えないのでご安心を




