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間話 「一方その頃...」

どうも、HALです。なんか眠いです。

 レナが黒服の男にドン引きしている頃――


「これ、いつまで続ければいいんですか!?」


 緩井さんはピンチに陥っていた。いや、別に危険とか、そういうピンチではないのだが......


「マスターがあの男を倒すまでです。耐えてください。」

「レナ様に早くしてって言ってください!」


 いつも冷静な緩井さんがこんなに焦っているのには理由があった。

 今、緩井さんは生徒たちの上空に防御魔法をかけている。生徒たちをレナと黒服の男の戦いから守るためだが、ここで問題が浮かんでくる。それはレナがトゥエルブ・セインツだと言うことはトップシークレットだということだ。

 もちろん、多少派手に魔法を使った程度では普通の人はトゥエルブ・セインツだとは気が付かないだろう。だが、残念ながらレナは高校生。高校生が急にドンパチし始めたら誰もが不審に思うはずだ。

 そのため、緩井さんは防御魔法とともにレナに認識阻害魔法をかけている。これをかけておけば他人からは姿が見えない。レナも思う存分戦える、のだが...


「うわ、また壊された!」


 レナたちがドンパチ魔法を打ち合うせいで、せっかくかけた認識阻害魔法が壊れてしまう。認識阻害魔法はとても高度な魔法だ。普通なら発動までに二分程度かかる。それを緩井さんは1秒も立たずに何回も、しかも防御魔法と並行しながら使っている。レナが化物すぎて目立たないが、緩井さんも十分化物の一人なのだ。

 しかも、緩井さん自身も目立ってはいけない。そのため、緩井さんは自分自身にも認識阻害魔法をかけている。また、防御魔法を張っていることもバレてはいけないので、適度に防御魔法の中にも小さな爆発を起こして......というふうにとにかくやることの多い緩井さん。


「冥美、少しは手伝ってください。って冥美!?」


 ちなみに冥美も簡単な魔法くらいなら使うことができる。そのため、緩井さんは冥美に助けを求めようとしたのだが......


「なに勝手にユー◯ューブ見てるんですか!?しかもそれ私のスマホですよね!?そんなことしてないでさっさと手伝ってください!」


 冥美はとても頭が良い。しかしそれは人としての知能ではなくAIとしての知能だ。それ故に冥美はとても人間らしいのである。


「えぇ......緩井さんなら一人でできるっしょ」


 もはや冥美は敬語を使う気すらない。


(このポンコツAI...絶対作ったレナ様に似たな......)


 そんなやり取りを緩井さんと冥美がしている頃。レナと黒服の男の戦いには変化が起きようとしていた。

間話です。本編とはあんまり関係ありませんが、緩井さんのパートも書きたかったので書いてみました。

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