JAは解体すべきか 2
・なぜインバウンドが原因か 前回で不足していた解説
アリサ「米高騰にインバウンドが原因だと言えるのは理由があるんだぜ。ここでは1であらわした解説不足と感じたその点について説明していくぜ」
ライム「そのために解説役として呼ばれたわけね。」
ア「よく見る、外国人インバウンドの影響は小さいという。しかし果たしてそうだろうか?という話をしていくんだぜ」
ラ「どういうことなのアリサ」
① 防災買いだめ説はおかしい
ア「なぜ防災買いだめ説のおかしさを語っていくぜ。なあライム?」
ラ「なに?」
ア「そもそも防災という長期保存が必要な食品に米が向いてると思うか?水も必要だし、保管も難しい」
ラ「考えてみればおかしいわね。防災食としては不適切だわ。」
ア「普通なら保存食としてはカロリーメイトやカンパンを選ぶ。炊かなければいけない米を選ぶなんて聞いたことないんだぜ。食べるかどうか保存食が主食を超える値段で買われることは考えにくい。高騰したら別の商品を買うだろう。米の高騰にはつながらないんだぜ」
② 買い負けるJA
ア「米騒動はJAが卸に買い負けたころから始まってると思ってるぜ」
ラ「JAなんて潰れればいいのに」
ア「そんな阿保で無責任なことばかり言ってるからポピュリズム政治家たちまでお饅頭になってるんだぜ。そもそもJAは消費者と農家を取り持つ大事な組織なんだぜ」
ラ「今回の米騒動だってJAが原因でしょ?JAが買い占めるから悪いんだわ」
ア「また変な動画でも見たのか?そもそもJAは買ってもいないといってるんだぜ。その買ってない米をどう買い占めするんだ?だから阿保とか言われるんだぜ」
ラ「それはその…」
ア「JAが買い取れないとそもそもその取引のあるスーパーにも届かない。だから品不足なんじゃないか」
ラ「なるほど。一理あるわね」
ア「一理どころか全理なんだぜ。だから原因はJAよりも他の卸にあると考えたほうがいいんじゃないかと思うぜ」
ラ「アリサはインバウンド需要が増えて米の需要が増え、それが卸の増加を起こしてJAの取り分が減ったというのね」
ア「そういうことだぜ。だが、間違えてはいけないのは、卸は悪くないということだぜ。卸は普通に経済活動をしているだけなんだぜ。そもそも、インバウンド政策をやってる政府は日本人が外国人に買い負けるということを想定していないんだぜ。買い負けると普通に物価は上がるんだぜ。土地も米も医療も買い負けてるだろ?だから品不足に陥る。それが円安という意味なんだぜ」
③ 米はどれくらい上がるのか
アリサ「そもそもなぜ高いコメが売れるんだ?って話なんだぜ」
ラ「そうよね。高くなれば買い控えるわ。」
ア「そうだぜ。しかし、買い控えてはいけないやつらがいる。」
ラ「それがインバウンドということね?」
ア「そうだぜ。高くても買ってしまうのは、機会損失を出してはいけないインバウンドならではだと思ってるぜ」
ラ「つまり、米の値段は備蓄米を放出してもまだ上がるってこと?」
ア「推論だがな。何も対策を打たなければインバウンドの利益が圧迫するまで上がるとみてるぜ」
ラ「庶民には高値の華になるのね」
ア「そうだぜ。二極化が米のキーワードになってくると思うぜ。だが、そもそも人間は経済的に利益に反する行動をとる場合もあるから、といわれちゃ何も言えんがな」
④ では今後どうなるか
ア「政府の放出により卸の大虐殺が行われたぜ。これにより一部の米の流通が死んだ状態だ。これは元に戻らないんだぜ」
ラ「どうして元に戻らないの?」
ア「儲からないからだぜ。そんな流通など誰も買い取らない。過疎地の市場など販管費の無駄だからな。わざわざババを引くバカはいないんだぜ。」
ラ「でも、政府は卸の条件を緩和したわ。これでなんとかなるんじゃないの?」
ア「ならない。さっきも言ったように、馬鹿はいないんだ。儲かる大都市には小泉備蓄米がいきわたるが、流通が死んだところはもう戻らない。そもそも流通は米以外でも厳しい状態だ。それに加えて、米農家にどんなに不作でも米の価格は維持するとのメッセージを送ってしまった。これが放出の成果なんだぜ。」
ラ「だからアリサは怒ってたのね。」
ア「そうなんだぜ。馬鹿という言葉が生易しいほど、ポピュリズムが浸透しすぎている。国民と政治が劣化しすぎて日本人が米を食えなくなる日も近いんだぜ。いや、米だけではすまない、日本崩壊の序章とおもってるんだぜ」
ラ「崩壊というと?」
ア「具体的には日本のアフリカ化だな。JAが解体されると日本の主食は近い未来トウモロコシになる」
ラ「いくら何でも大げさすぎ。G7にもなる経済大国がそうなるわけないじゃないの」
ア「ところがどっこい、大げさじゃないんだぜ。その理由についてだが、ただ農家やJAを叩いてスッキリしたい人たちにとってはどうせ読まないだろうから、なぜトウモロコシになるのか需要があればまた投稿するぜ」
ラ「米もコメントも需要が重要なのね?」
ア「そういうことだな。お後がよろしいようで」