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ドアをノックする音が響き、千ヶ崎君が入ってきた。
「ありがとう。気を遣ってくれて」
「え、なんのことっすか?」
「インターホンを鳴らすんじゃなくて、ノックしてくれたこと。インターホンだとちょっとうるさいから、起きちゃうかもしれないしね」
「あー、たまたまっすね。ぜんぜんそんなこと考えてなかったっすよ。そうそう、洸太のカード見つかりました」
「ありがとう。ちょっと見せてもらってもいいかな?」
「どうぞ」
洸太君の超能力は『離れた人間と会話できる能力』らしい。
これは、要するにテレパシーと解釈してしまっていいのだろうか。
カードの他の部分も見てみるが、これといって俺や舞依のカードと違う箇所は見受けられなかった。




