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「そういえば、俺の職業ってなんだろう」
「まだ探してなかったの?ああ、優は図書館に向かってたのよね。無理もないわ。一応、あたしは近くの保育園に通ってることになってるわ。協力者探しについてはあまり期待しないでちょうだい。さっきも言ったように、年齢に伴って超能力が使えるようになるなら、誰も超能力が使えないだろうし、よしんば使えたとして、そしてそれがペンダントの修理に有用な能力だったとしても、ガキ相手に話がまともに通じるとは思えないわ」
「とりあえず、後で皆にもこのことを話して手伝ってもらうよ。人手は多い方がいいから」
「いいえ。それはまだ必要ないわ」
「必要ないって?」
「あいつらに任せた挙げ句、変なのを協力者として連れてこられても困るからよ。私達二人で探して、見つからなかったら手伝ってもらえば良いじゃない。あいつらにはこっちの事情は他言しないよう言っておくわ」
舞依は他の皆が信用できないと言っているのだ。俺はそう思わない。皆にも人を見る目はしっかりあるし、上手くやってくれるだろう。
だが、俺がそれを伝えたところで、舞依が皆を信用するとは思えない。
一刻を争う事態ではないのであれば、舞依の言う通りにしても大丈夫だ。それに、そもそもペンダントを修理できるあては見つかっているのだから、この子が協力してくれればそんなことを考える必要はない。
「わかった。そうするよ」




