69/159
18
さて、図書館よりのこっちをなんとかした方が良さそうだ。
ポケットの地図取り出す。
洸太君に渡しておくべきだったと後悔しつつ、千ヶ崎君が開けた上から二番目の棚にしまい、靴を履く。
「どこ行くんすか?」
「二人のところに行って、事情を聞いてくる」
「無理っすよ。あの二人、今めちゃくちゃムスッとして一言も喋らないっすよ」
「橘さんからは何か聞いた?」
「いや。あいつ俺のこと嫌ってるっぽいんで、俺が訊いたところでなんも話さないと思いますよ」
「そうかな?あんまり仲が悪いようには見えないけど。今朝だって一緒に寮まで来てたし」
「あれはたまたま出くわしただけっすよ」
「千ヶ崎君は、橘さんのこと嫌いなの?」
「いや、俺は別に嫌いではないっすけど、あいつ事あるごとにガミガミ言ってくるから、ちょっとやりずらいっすね」
橘さんに事情を聞きにいくついでに、千ヶ崎君のことも聞いてみるか。二人の問題なのかもしれないし、余計なおせっかいかもしれないけが、身近な人が不仲なのは嫌だ。




