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Judgment Mythologies  作者: 篠山 翔
中嶋優
58/159

7

皆が退室していって、俺と環ちゃんだけが残った。

「それで、図書館の場所はわかるの?」

「あてはある」

神の言う通りに、箪笥の上から二番目を開けると、綺麗に四つ折りされた紙が中央にぽつんと置かれていた。広げるとそれは確かに地図だった。

「そこに地図があるなんてよくわかったね」

感心したように環さんが声を上げた。

「うん、まあ……」

神のお告げがあったのでと言っても冗談にしか聞こえないだろう。

地図によると、ここは蟹名市というらしい。地図に載っているのはその蟹名市の一部だ。蟹名市という地名は聞いたことがない。本当に違う世界に来てしまったのか、という実感が湧いてくる。

地図の中央からやや右下にいったところに、赤いマーカーで点が打たれている。この点が今俺達がいる場所なのだろうか。

地図の中央には駅があり、そこを二つの電車が通っている。一方の路線は駅から南北に延び、北へ延びた線路は北東へカーブしていく。もう一方は東西に延びていて、西に続いている線路は西端に流れている川を渡り、向こう側の薄木市という市まで延びているようだが、橋の途中で地図が途切れている。その北側にはもう一本橋が架かっており、そちらは車が通行する橋のようだ。

図書館はどうやら北東にあるらしい。地図の右下にあるスケールバーを参考にすると、赤いマーカーから図書館までは直線距離でおおよそ一キロといったところだ。


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