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佐藤を見送った後、中嶋先輩の部屋で夕食をとった。自分の部屋に戻ると、我が物顔でくつろいでいる千ヶ崎がいた。
「邪魔するぜ。というかしてるぜ」
「……まあいいけど」
「で、洸太の方はどうだった?」
「どうだったって、なにが?」
「かわいい子いたか?」
「どうだろう……。いろいろあってここしばらく忙しかったから、そういうのは気にしてなかったかな。あと、単純に話しかける勇気がない。僕が人見知りなのは知ってるでしょ」
「えー、マジかよ。まあいいや。かわいい子がいたら教えてくれよ」
「ああ、そういうこと……。一応訊くけど、それを知ってどうするつもりなの?」
「そりゃあ、仲良くなるんだよ。んで、あわよくば」
「この前言ってた……マキちゃんだっけ?あの人はどうしたの?」
「あー、うーん。なんかちょっと違うかなみたいな……」
「いつも通り熱が冷めたってこと?」
「ち、違う!そういうんじゃないんだよ!なんか、こう……もう少し考えてみてもいいんじゃないかって……。と、とにかく!そっちでかわいい子いたら教えてくれよ!」
「それなんだけど、千ヶ崎って何歳?」
「15だけど?」
「いや、中身はそうだけど、見た目というか、身体の方の年齢は?」
「29らしいぜ……。あ」
「うん。中身はともかく、29歳と高校生だよ?」
「だ、大丈夫だって!大事なのは年齢とかじゃなくて心だから!」
「取り調べでそんなこと言っても弁明にならないから!お願いだから逮捕されるようなことはしないでよ!」




