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Judgment Mythologies  作者: 篠山 翔
佐伯洸太
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44

僕達は近くの土手に降ろされた。そこでようやく僕達を助けた人物が誰か判った。

スーツを着た背の高い男──筑波を倒したあの男だ。筑波を監視隊に引き渡してここに来たのだろう。また、間一髪のところをこの人に助けられた。

「……席を外してください」

「できません」

スーツの男は毅然とした態度で言い放つ。

「なら声が聞こえないところまで離れていてください。それくらいなら問題ないですよね。不審な行動が見えたら、こちらに来てもらって構いませんから」

「……はい」

男が背を向けて、数センチ宙に浮いた。

「あの」

「はい」

僕が声を掛けると、男は振り返って再び地面に降りた。

「二度も助けていただいて、ありがとうございました」

「いえ、助けていただいたのはむしろ私です。あなたがいらっしゃらなければ、私は間に合っていませんでした。感謝致します」

そう言い残し、男は二十メートル程離れた位置まで飛んで行った。


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