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Judgment Mythologies  作者: 篠山 翔
佐伯洸太
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15

今日早く起きた理由は他でもない。記憶を操れる超能力者を探すためだ。

各クラスの教卓の上には座席表が貼りつけられていて、生徒の氏名と性別が書かれている。そこまでは僕が居た世界でも普通にあるのだけど、こちらでは生徒の氏名の下に、その生徒がどういった超能力を持っているかも書かれている。わざわざそんなことまで座席表に書くのは、恐らくこの世界──正確にはこの世界のこの国では、超能力というものが名前や性別のようにその人物を表す重要なファクターだということだろう。

座席表を見れば簡単に誰がどんな能力を持っているかわかるけど、自分のクラスならまだしも、先日転入したばかりの僕や芽依さんが他クラスの生徒の座席表を見て回るのは、傍から見た場合とてつもなく不審な行為になってしまう。だから、人の目がない朝早くに行う必要がある。

「そういえば、私が二年生のクラスを調べて、洸太君が一年生のクラスだよね?」

「うん」

「三年生は調べなくていいの?」

「できれば調べたいけど、さすがにそこまでの時間はないだろうから、明日にしよう」

明華高校は一クラス四十人が五クラスの計二百人が一学年だ。正直、今日だけで調べきれるかは怪しい。これ以上早く学校に行っても、鍵が閉まっていて入れない可能性があるし、明日に持ち越しても大丈夫なのだけど、いつ次の被害が出るか分からない以上、一刻も早く犯人を全員突き止めたいところだ。とんとん拍子に解決したらいいのだが──。


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