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雪が消した遠吠え  作者: 海が好き
第二章 戦場での戦い編
15/38

死闘1

 俺はここに来て様々な魔族と会ってきたがこいつは別格だ・・・’’メデューサ・クラデア’’…魔王軍十二氏族のひとり……正直今すぐにでもここから逃げ出したい・・・だが俺が逃げれば野戦築城はこいつの手によって壊滅させられるだろう……そうすれば今までの時間、犠牲が全て無駄になってしまう…ホウサンズが呼びに行った援軍が到着するまでにこいつの攻撃を耐える・・・それが俺の役目だ…


 (・・・行くぞ)


 俺は自身の魔力を宿した剣を二十本展開させて、十本を守り…十本を攻撃に使うことにした……そして俺の展開した剣が’’メデューサ・クラデア’’にめがけて放たれる・・・剣はそれぞれが意思を持って行動し、常に最善の攻撃を行っている…メデューサは自身の凶悪な魔力を周りに展開させ、その魔力で剣の攻撃を止めている・・・だが、あの行動は俺の攻撃には完全には対応できていないということだ……俺は攻撃に使う剣の本数を十五本にして、さらに速い攻撃を仕掛ける。


 (やるわね…この攻撃、手数が多くて厄介だわ…)


 するとメデューサは自身の魔力を蛇のような怪物に変化させた……俺の魔力の性質と似ていて、魔力自体が声明を持つように独立して行動している・・・そして俺の魔力が宿った剣を独立した蛇のような魔力で防御している・・・その蛇の魔力はどんどんと数を増やし俺の魔力が宿った剣の数を超えた時、逆に俺が押されだした・・・。


 (ックソ!?……攻撃ができねぇ・・・)


 (顔は将来性があるし…殺すのは惜しいわね・・・けど…残念だけどここで死んでもらうわ!)


 メデューサは蛇の数をさらに増やして俺の剣の防御を越えてきている・・・そしてとうとうメデューサの攻撃が俺の手に当たった・・・。


 (!?なんだ…右手が石化してやがる!)


 攻撃が当たった右手からじわじわと石化が進行していく・・・そして俺は自身の右手を切り落とした。

 この石化はおそらく毒ではない……アイツの魔力の性質によるもの・・・掠るだけでも石化する可能性がある・・・もしこれが俺の四肢以外に当たれば…内臓から石化させられてゆっくりと死んでいくことになるはずだ・・・そして俺は覚悟を決めた・・・。


 (あら!…私の間合いに飛び込んでくるなんて…なんて勇敢な子なの!)


 俺はメデューサの間合いに防御なしで飛び込んだ・・・このまま防戦だけしていれば追い込まれて死ぬ未来が待っている・・・俺はメデューサの攻撃をギリギリで避けながらナイフで常に致命傷となる所を狙った・・・。


 右…左…下…右…上・・・次々と来る攻撃を魔力で強化した体で無茶な動きで避け続ける・・・そして上から来た最後の攻撃を横に体を捻って避けて…とうとうメデューサの懐にまで潜り込んだ…そして俺は自身のナイフをわざと目の前で地面に落とした・・・この動作はフェイントで実際にはナイフに魔力を宿した状態でいる…俺はわざと大ぶりでメデューサの顔を殴る動作をして、両手での防御を誘った…そしてメデューサの視界が一瞬防御の腕で隠れた瞬間に、落としたナイフに俺の横腹と一緒に勢いよく貫かせてメデューサの腹を貫通させた・・・。


 (!?・・・嘘でしょ・・・まさか捨て身の攻撃でくるなんて・・・けどその傷…あなたもただではすまないでしょうね・・・)


 (あぁ…そうみたいだな…はぁ……はぁ…その毒効くだろ……はぁ…グハ!…)


 俺はその場に膝をついた……そしてメデューサは苦しみながらも、俺を殺すために目の前に来た。

 メデューサは毒を食らったものの…その毒を自身の魔力で作った蛇に吸わせて毒を抜いている…そして貫かれた腹を無詠唱の上級回復魔法で完全に治した・・・。


 (はぁ…マジかよ…俺の努力は全部無駄だったわけか…だが時間は稼げた…時期に援軍が来るだろう)


 (援軍は来ないわよ・・・私の同僚…もう一人の魔王軍十二氏族が向かってるわ…けど頑張ったわね…私に深手を負わせるなんて…昔を思い出すわ…私を振ったあの男…あの裏切り者!)


 誰の事かはわからんが・・・そんなことを考えている余裕は俺にはなかった…俺は自分の毒ナイフを食らったので体が動かない…次からは自分にも毒ナイフが当たることを考慮して毒を作ろう…いや…もう次はないだろう・・・。


 (・・・次生まれてくるときは私のフィアンセになってね…)


 (・・・はぁ……はぁ…死ねよ行き遅れが)


 大量の蛇が俺にとどめを刺そうとした瞬間に’’俺の体’’は大爆発を起こした・・・


 (あぁぁぁぁぁぁ…私の顔がぁぁぁぁぁぁぁ!!!)


 そうだ・・・今まで戦っていたのは俺の人形…メデューサが俺の拳を両腕で防御する瞬間に一瞬で、人形とスイッチしたのだ……そして俺は’’特別性のトラップ魔法’’の下準備をしていた…そしてその準備はあと少しで整う…メデューサは発狂しながら自身の顔を回復魔法で治療している


 (殺す!!あのガキ…騙しやがったなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)


 (後ろだよ…)


 俺はメデューサの心臓を無理やり引き抜いた・・・そしてメデューサは自身の心臓があった場所に手を当てて深刻な顔をしている


 (はぁ!?…私の心臓・・・心臓……返せ!!!…それが無ければ…あぁぁぁぁぁ)


 メデューサの心臓を奪うと、若く美しい女の姿から醜いバケモノに変化した…長い髪は本物の蛇になり口からは大きな牙を生やした…そして皮膚は蛇のようにひび割れて…足が完全に蛇になった。


 (なんて醜い姿だ・・・悪いが俺は人型以外の女魔族は抱けんぞ)


 そして俺はトラップ魔法の魔法円陣の中にメデューサの心臓と…自身の手首をナイフで深く切って…出てくる大量の血を魔法円陣の中に垂らした・・・。


 (!?・・・なんだそれは)


 焼けただれた顔を回復魔法で回復しながらこちら見ている……魔法円陣にあるメデューサの心臓と俺の血液が交わり少しずつ人型を形成していく……やがて人型は少しずつ姿を変化していき脚の関節は人間では考えられない角度に折れ曲がり…体は大きく反り、体毛は狼のように毛深くなり…口は狼のように長くなる・・・さらに凶悪な魔力が、俺の血とメデューサの心臓で形成された狼人間の体を纏いだし…禍々しい…壊れた鎧を形成した・・・。


 (やぁ!…久しぶりフェンリル…元気にしてたかい?)


 (・・・久しぶりに呼び出したかと思えば……なんだ目の前の醜いバケモノは)


 完成された狼のような人形はマーナガルムと普通に会話している・・・ようやく状況を理解したメデューサは’’狼人間’’に喋りかけた・・・。


 (お前!?・・・お前は・・・何でお前がいるんだ’’飼い犬’’!?・・・お前はあの男と……なんでお前がいるんだぁぁぁぁ!!!・・・あの男は……裏切り者の’’フェンリル’’はどこだ!!!)


 (・・・知り合いか?)


 (・・・知らん忘れた…)


 急にメデューサが発狂しだしたので驚いたが…フェンリルはとぼけた顔で俺に返してきたが…まぁ何かこいつらしか知らない事情があるのだろう・・・俺が蘇らせた’’自称伝説の獣族’’と名乗っている男はメデューサを軽蔑したような目でじっと見ている。


 (’’裏切り者’’は殺せと’’あのお方’’から命令されている・・・貴様もそちらに付くのなら殺す!!)


 (俺がこのクソガキについているのは’’昔の友’’・・・ゴミのように扱われていた俺の鎖を解いて…名前を与えてくれた’’あの男’’と交わした大切な約束があるからだ!・・・貴様らとはもう縁はない!)


 (おぉ…感動すること言ってくれるじゃないの…じゃあ目の前にいる蛇女殺してよ・・・)


 (任せろ…すぐに殺してやる)


 この獣族の男は凄まじい殺気と凶悪な魔力を体に宿しながらメデューサに一歩一歩と近づいていく…メデューサは獣族の男を恐れているのか…俺と戦っていた時とは比べ物にならない程の量の魔力の蛇を俺達に向かって放ってくる・・・しかし獣族の男は鼓膜を破るような咆哮を上げて一瞬でメデューサの蛇を消し飛ばした・・・メデューサはかなり焦っている…死を感じているのだろう…これから自分が死ぬということを・・・。


 (どうしたメデューサ…俺が鎖につながれていた時みたいにもっと威勢よくならないか・・・)


 (クソッ…’’飼い犬’’風情が・・・殺してやる!!)

 

 メデューサは自身の魔力を周りの地面…木…鳥…あらゆるものを石に変えだした…そして全てを石に変える魔力を俺達にも向けてきた・・・獣族の男は俺の視界を大きな手で覆いメデューサの’’目’’を見させないように隠した・・・人形に戦わせていた時にあいつの能力を’’狼の目’’で分析していたが…どうやらあいつの邪悪な’’目’’を見ると完全に心から石に変えられてしまうらしい…なんとも理不尽な力を持つ’’魔力眼’’だと思っていたが……それは無駄だ……この獣族の男はあらゆる魔力を完全に遮断する’’聖なる毛皮’’で覆われているので石に変えられることは無い・・・しかし俺が見てしまうと一瞬で石に変えられてしまうのでメデューサが’’目’’の力を発動した瞬間に、俺の体を荷物を持つように背中に隠して守ってくれた・・・。


 (ガキを庇いながらでは貴様も本当の力を出せまい・・・やはりその優しさがお前をダメにしたな)


 (俺は’’優しさ’’という感情を知らない……憎しみに溢れた獣だった・・・だが今は’’獣’’ではない!俺は’’あの男’’から’’真の優しさ’’を教えてもらった……俺は・・・’’真の戦士’’だ!)


 (・・・すまないな…まだ弱くてよ…けど俺は強くなるぜ・・・)


 (あぁ……お前は強くなる……’’お前だけではない’’・・・お前達’’ホルケウ家’’は’’夜明けの意思’’を持つ世界の希望となる人間だ!!)


 (俺もあいつと戦う!・・・お前の攻撃を遠距離から援護する…お前はただ突っ込んで行け!)


 (・・・お前と戦っていると’’懐かしい思い出’’が蘇ってくる・・・援護を頼んだぞ!)


 そして獣族の男は凄まじい勢いでメデューサに向かって突っ込んでいく・・・俺はその速度に合わせて遠くからメデューサの攻撃を魔力を宿した剣で何とか防いでいる・・・メデューサはさらに魔力出力を上げて、凄まじい数の蛇のバケモノを魔力で作り出して、獣族の男に向かって一斉に攻撃させる……しかし俺は最初から持っていた剣に、新たにありったけの魔力を全て込めてその剣を最大速度で飛ばした・・・剣は獣族の男を塞ぐ蛇のバケモノ達を一瞬で蹴散らした・・・しかし俺は魔力切れでその場にぶっ倒れた…俺は最後の力を振り絞って、獣族の男のメデューサへの渾身の一撃……偉大な勇姿を見届けた・・・メデューサは獣族の男の拳を受けて蛇の体が完全に消し飛んだ……獣族の男の繰り出した強力な拳は周りの森や山を消し飛ばすほどの爆風を放ち、あたり一面に美しい雪を舞い散らせた・・・。

 そして獣族の男は俺の方に向かって来た・・・。


 (・・・そろそろ時間みたいだ……俺はいつか来る’’夜明け’’を待っている!)


 (’’夜明け’’とかよくわからんが……まぁ…ありがとな!…また困った時にお前の力を借りるぜ!)


 (あぁ……楽しみにしてるぞ!)


 そして獣族の男は、俺に満足そうな笑みを浮かべて、塵になって消えていった・・・それと同時に俺も魔力切れで完全に気絶した・・・気絶する瞬間に…微かだがエレイアの叫ぶ声が聞こえた・・・そして意識を失う直前で遺言を残すように喋った・・・。


 (みんな・・・俺の友’’エレイア’’…無事で・・・)


 しばらくして目を覚ますと・・・俺は前哨基地に戻っていた……ここに戻ったということは野戦築城は魔族によって壊滅させられたのだろう・・・守れなかった…仲間を…俺は起き上がろうとしたが…俺の腹に顔を乗せて寝ているエレイアがいたので…起こさないようにゆっくりとベットから離れようとした…しかしエレイアは目を覚ました・・・俺のことを見て驚いて固まっているが・・・四秒ほど経って、顔から大粒の涙を流しながら俺に抱き着いた・・・そして俺のことを泣きながら強く抱きしめるエレイアを見てこの時に理解できた気がする……’’本当の優しさ’’というものを・・・それが’’愛’’だということも・・・。


 (・・・エレイア……そろそろ離してくれ……君の胸が当たって息子が起きそうだ)


 (いやだ!・・・絶対に離さないから・・・私最後にアナタと会ったのがあんなのなんて嫌だって思ったよ・・・もうあなたと喋れなくなるなんて・・・’’理解しあう’’ことができないなんて・・・)


 俺はエレイアの背中にゆっくりと手を伸ばして泣き止むまで背中を撫でてあげた・・・そしてようやく落ち着いたのか……顔を赤くして俺から離れた・・・もう少しだけ彼女の温かさを感じたかったが…だがあれだけ俺に対して拒絶する態度を見せていた彼女が俺のことを’’理解してくれた’’ことが嬉しかった。


 (そうだ!・・・皆は・・・皆は無事なのか?)


 (大丈夫だよ・・・あの後…ネメオス・キマエラが率いる援軍が助けてくれて…なんとか魔王軍十二氏族の猛攻を防ぐことができた・・・あのアホ面メガネから聞いたよ…私達を守るために魔王軍十二氏族に一人で立ち向かっていったなんて・・・けど…あなたが無事でよかった!)


 (・・・俺も…君が無事でよかったよ…君のことをあと少しでわかるところだったのに…死ぬのはイヤだってね…けど守るもの…君の事・・・そして仲間がいたから俺は戦えたんだ…)


 (・・・そうなんだ…私のことそんなに大事に思ってくれてたんだ…)


 彼女は同族であるはずの魔族からも差別を受けていたからなのか……あまり他人から守られるといった経験がないのか……かなり顔を赤くしているが、嬉しそうだった。


 (・・・二人ともいい雰囲気のとこ申し訳ないな……おじさんもお邪魔していいかな…)


 俺の部屋の入口にネメオス・キマエラが立っていた・・・いつの間にかはわからないが…完全に気配を消してそこにいた・・・。


 (あぁ…構わないが…仲間は無事みたいでよかった・・・あいつらを守ってくれてありがとう)


 (礼はいらんよ……感謝したいのは私達の方だ・・・あのメデューサを単独で殺したとは……私は内心君のことを恐ろしく思っているよ…素晴らしい活躍をしてくれたみたいだ…私からも礼をしよう)

 

 そしてネメオス・キマエラは俺に向かって貴族流の礼をした…この見るからにプライドの高そうな男の礼には俺も驚いたが・・・だがこの男は俺のことを同じ身分で扱ってくれた・・・。


 (そこまでしなくても・・・まぁ…俺は魔力切れでしんどいからさ…少し二人だけにしてくれないか)


 (あぁ…すまなかった…’’お楽しみ’’の時間を邪魔して済まないね…ところで…一応言っておくが私はそこにいる魔族の女を警戒していた……だが私の制止を無視して君のことを助けに行った時は驚いたよ…そして武器を持って君と二人の状態でも、ただ君のことを心配している様だった…自分も怪我を負っていながらも君のことを一生懸命看病している姿をみて・・・私は心を打たれた……これからはその魔族の女を信頼することにしよう・・・)


 (魔族の女じゃなくて・・・彼女の名前はエレイアだよ…いい名前だろ!)


 (チョ!?…私が看病してたこと何でバラのよ!・・・あと恥ずかしいから・・・もう!)


 (ハハハ!…まぁ邪魔な私はここで消えることにするよ……それでは・・・)


 (・・・・・・・・・)


 (・・・・・・・・・)


 ネメオス・キマエラが出て行った後に・・・沈黙の時間が続いた・・・あんなことを言われたら俺もその気になってしまうじゃないか……それに俺のことを看病してくれてたのか……あぁ…俺はエレイアのことが好きになってしまいそうになる・・・エレイアのほうは・・・まんざらでもない感じだ……これはいけるぞ!いけるはずだ!・・・俺はベットに座っているエレイアを抱き寄せた・・・エレイアは…完全に俺に身をゆだねている…そしてエレイアは恥ずかしかったのか俺の胸に顔を隠した……俺はまだガキだが…魔族のエレイアよりも体ががっしりしていて大きいので…あまりがっつり行くと怖がらせてしまうだろう…彼女も過去に怖い経験をしたみたいだし…エッチな事は辞めて…しばらく二人で抱き合った…俺は鋼の精神で股間の隆起を無理やり抑えて、紳士を演じていた……しかし彼女は上目遣いで俺の方をじっと見ている・・・’’まぁキスぐらいなら’’・・・’’キスぐらいなら’’いいよな!そう思って彼女の唇に優しく口づけをした…彼女は嬉しそうに涙を流して……俺の顔を手で引き寄せて、首に手を回して離れないようにホールドしながらキスを続けてきた・・・だめだ!……もう無理だ!

 俺はこれ以上すると彼女を襲ってしまいかねないのでゆっくりと彼女を離した・・・彼女は残念そうにこちらを見ている・・・。


 (ごめん・・・これ以上続けたら……もう自制が利かなくなると思って……君の心に傷を負わせてしまうと思って・・・)


 (・・・別にあなたなら’’イイ’’けど……)


 やめてくれ・・・せっかく荒ぶる魂を・・・オスの本能を抑えていたのに……なんでそんなに色っぽい顔で言ってくるんだ!……ダメだ!…俺は彼女のことをまだ’’理解したつもり’’でいる・・・彼女は俺のことを’’邪’’の心なしで純粋に見ているが・・・俺がダメなんだ!


 (・・・その…私達はまだ早いから……けど…これならいいよね・・・)


 そして彼女は俺のことを強く抱きしめた・・・あぁ…なんて美しいのだろう…俺はゴミのような人間だということがよくわかった・・・彼女はただ俺のことを’’愛している’’のだ……俺は彼女をゆっくりと抱きしめていた・・・ずっとこうしていたい・・・エレイアの心に触れていたい・・・そう思いながら彼女を夜が明けるまで優しく抱きしめていた・・・。

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