後編:これまでの経緯とその後
二宮式5型飛行器は陸海軍の協力のもと二ノ宮忠八氏によって極秘に開発された、世界に類を見ない
最新鋭兵器である。
1型は玉虫型飛行器とも呼ばれた機体であるが、推進器に難があり、また、安定性にも問題を抱えており実用には用いられなかった。
問題を取り除いた2型は一人乗りの偵察機であったが、航続距離が短すぎ試験的に配備されるだけに終わった。
そこで搭載能力を向上させ、二人乗りとして対地攻撃を行う銃手や、負傷兵を運ぶ汎用機として3型が本格的に運用されるようになった。
5型は当時新発明のモールス無線機を搭載し、一人乗りの偵察機として燃料搭載量も増やし、本格的な偵察機として開発されたものだった。
この「飛行器」の活躍により、大日本帝国海軍はバルチック艦隊の出撃前に太平洋艦隊を撃滅する事に成功し、史実のように「初瀬」「八島」を失うこともなく
日露戦争を優位に進めていくのであった。
既存の航空機とは別の系列の「飛行器」を登場させようとした意欲作でしたが、作者の力不足で先の見通しが立たなくここで終了としました。この先に物語をすすめるとレギュレーションにも引っかかるので、ファンタジー世界世界でトンチキ飛行器が活躍()する作品につないでいけたらいいなと考えております。