6、強くなったね
数刻後。
オハナシと冷えたお食事が終わり、俺はプルンと共にゴブリン達がいるに牢屋の前に居た。
サ、サニアが怖くて逃げて来たじゃ無いからね?
…まあ、分身サニア達がここにいるんだけどね。
「さて、俺はダンジョンマスターのガウルだ。お前達。俺に忠誠を誓うなら牢屋から出して、俺が創ったダンジョンに住まわせてあげよう。俺の下に着けば、優秀な者はより良い進化をさせてやろう」
俺は【対話】を使い、ゴブリン達に訴えるように話す
この世界は共通言語と様々な部族言語と魔法言語がある。
言語は能力にも記載せれる物で、其れにより神に与えられた物とされる。
かと言って、能力に記載されてないからと言って、喋れないわけでは無く、必死に覚えれば読み書きはできる。
【共通言語LV1】を持つ者は、相手が話す共通言語は者には、片言の部族言語に聞こえ、これを持つ者から発するも相手に片言に聞こえる。
【共通言語LV◯】のLVが上がれば流暢の話すことができ、難しい言葉を読む事が出来る。
俺が身に付けている、【対話】は【●●言語】等の対話を特化した物で、異種言語でも普通に対話ができるのだが、【●●言語】と違い文字の読み書きができない。
【万能翻訳】はは其れの更に上位版で読み書きもできる。更に、呪文や魔法陣とかに使われる、言語の音と意味を失われた魔法言語の意味も理解できる。
魔導に携わる者にとって、喉から手が出るほど欲しい能力だろう。
「「「「ワレ、チュウセイヲ、チカウ」」」」
真っ先に忠誠を誓ったのはコボルト全員である。
まあ、このコボルトって種、ってか獣人種もそうだが、より強い者、認めた者に絶対的な忠誠を誓う。
俺は戦ってないが、俺の下に|強い者〈プルン〉がいるからと思われるが、簡単に言えば、俺個人を認めたとは言えない。
まあ、最初はこんな者だろう
めぼしい能力持ちは2〜3人いるし、それらをカード化すれば良いか。
「私達モ、忠誠誓ウ」
とメスのゴブリン、所謂"ゴブリナ"5、6人が小さく挙手して前に出ようとしたが。
「女ハ黙ッテ「プルン、あれ食ってよし」ロッテ、、、スライム1匹ゴトキ、ギャアアアアアアア」
ハイゴブリンのリーダーに怒鳴られ、ビク付くゴブリナ達を見て、即座にリーダーのセルフを被せるようにプルンを仕向ける。
迫ってくるプルンに対し、拳を振り下ろしすが、その拳を避けようとせずに、倍の体格差があるリーダーを包み込むように飲み込んでいった。ゼリーの人型が蠢いているが徐々にまん丸の元のプルンに戻っていった。
「忠誠を誓わないというなら、この後ダンジョンの入り口前まで案内させるから心配するな。が、邪魔をしようと言うのなら、即刻、プルンの餌となすぞ」
結局、忠誠を使う者は、
ハイゴブリン1匹、ゴブリン23匹(内ゴブリナ7匹)、コボルト38匹となった。
忠誠を誓わない者は先に牢屋に出してやり、プルンがダンジョンの入り口前まで送る手筈になって居た。
プルン本体で少し心配したが、お使いは難なくこなし戻ってゲップを吐くプルンを見て安心した。
あれらをひとのみか。
強くなったなプルン。
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