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5、良かれと思ったんだよ?本当だよ?

コンコン

「失礼します。ガウル様」


ここを…こうして、撫で肩にしたほうがいいかな? 胸部だが巨峰2つは譲れない、山がでかくても谷は無くちゃ話にならない。シャープな曲線の谷であれば尚、良い。


「ガウル様?聞いてますか?」


もうちょっと待ってくれ。

最高傑作がもう直ぐ出来上がる所なんだ。

さて、顔はどうするか。サニアにして見るか?

いや奴には山は無く丘も無い、地平線って言っても良いな。


ん?なんかブルっと来た。寒くはないんだけど。




「ああ!プルンちゃんと維持しろ。何震えてるんだ」


プルンは突如震え出し、最高傑作品が元に戻りかけている。それも何かに怯えていて、後ずさりする。

振り向くと、いつ来たのか、サニアがにっこりと微笑んで立っていた。その微笑みの裏に鬼人(般若)が見え隠れし、ものすごい威圧を感じる。正直言って怖い。


俺は平静を装い声をかける


「どうした?部屋の事なら、覆さないぞ。あの部屋はお前の部屋だ」

「いえ、そのことで伺いに来たのではありません。お食事の準備が出来ましたのでお呼びに参りました」



何だ?いつに無く丁寧で、威圧と相待って余計に怖いのだが。


「そ、そうか。ありがとう。他に用件はあるか?」


噛むな俺、負けるな俺


「用件は以上です。ですが1つ質問がございます。_」


"プルンで何作っていたんです?"


と威圧がさらに増して、プルンはとうとう元の饅頭の形に戻ってしまった。

嗚呼、最高傑作が…


てか、何に怒っているんだ。

サニアは、怒る事は滅多に無い。

これほど威圧ある怒り方は、

過去に2つ。

1つは、昔、魔王様主催の大宴会(パーティ)で俺の目の前で、平喘と俺を蔑み侮辱をした一族の分家の1人に対して怒った。


その者は、俺を蔑み、魔王様から見えない所で俺に唾を吐いた。俺は犬に噛まれたとしか思ってなかったのだが、その場にたまたま通りかかった、メイド見習いだったサニアのに見られ怒りを買い、一族の証である角を瞬時に刈り取ったという大事件に発展がした。


俺の角だったら、ありえない話では無いけど、あの者はサニアよりLVは高く、基礎能力はサニアの倍以上はあった。幾ら無防備だからって、下級魔族が高位魔族に傷、其れも力の象徴である硬い角を瞬時に切り落とた。とてもじゃないがこんな番狂わせなどあり得く、今でも謎のままである。


その後も大変だった。

その者の分家筋が「娘を差し出せ」と怒鳴り込んでくるわ。サニアはサニアで「迷惑かけたく無い」と本気で自刃する勢いだったし、自刃は俺と魔王様が必死になって止め、その分家筋の家に魔王様と共に謝罪とサニアを渡せないと主旨を伝えに出向いたのだが、更に確執深まり、クーデター未遂までに発展、その分家筋とクーデターに協力した分家筋も取り押さえられ、クーデター起こした首謀者の分家筋達は打ち首、関与した分家筋はお取潰しとなった。


その処罰を聞いて、俺は魔王様に処罰の軽減を求めたのだが、

「其れをならん」

一喝された。

罪悪感でいっぱいの俺は、数日後、魔王様に呼び出され、こう諭された。


『お前は、自分に対しての敵意に疎いのはよく知っている。だが、あの娘はお前に対する侮辱を許せなかったと聞いた。あの娘はな。自分の大切なモノを、傷つけ、汚されるのがとても許せなかのだ。

其れはわかるな。自刃を止める時にこう言ったな。


"俺のために怒ってくれてありがとう、嬉しかった。だけど、俺のために死ぬのだけは辞めてくれ。嬉しく無いし、悲しいだけだ"_とな


儂もあの娘には感謝しておる。"儂の息子のための怒ってくれてありがとう"とな。

だがな、あの者達を許す訳にはいかんのだ。誠意をもって謝罪した。お前への侮辱も無かったことにした。でも奴らは立場を忘れ、付け上がった。皆を巻き込みクーデターまで起こした。其れを許せば、また奴らは付け上がる。今度は儂の大切なモノを殺すかもしれない。また大切な皆を巻き込むかもしれない。ここまで来たら、2度目は無いのだよ。

ガウル、お前はあの娘が怒った事、あの娘が自刃まで覚悟してやった事も無下にする気か?』



あの言葉は効いたな〜うん

2つ目はうん…俺のデリカシーの無さが引き起こした物で、


あー…うん、サニアの誕生日にな。考え抜いて考え抜いて選んだ、パット(豊胸ブラ)と豊満になるためのハウツー本をプレゼントしたんだ。

その時は本当に良かれと思って送ったんだ。

呆れ顔の魔王様と真顔のお妃様が

「サニア、()が許すから、あのデリカシーの無い者に天誅なさい」

と命じられ、半殺しにされた時「何で?」と思った。

うん、今思うと殺されてもおかしく無いな。



そんときの顔は本当今の顔と同じで、

なんか、やったか俺?


「よく出来てましたね〜あの女体、モデルは誰です?もしかして私ですか?」

「な、訳ないでしょー。想像で造っただよ。想像で」

「なわけない…ですか」

あ、あれ?更に威圧が高くなったぞ。どういうこった?

「……地平線」

「!?まさか口に出てた?サニアの事じゃないよ。うん」

「…なぜ、私=地平線なんですか?」

「………あ」

嗚呼、プルン助けて。って居ない

「取り敢えず、ユックリ、オハナシシマショウネ」

ナイフを手にするサニアさん

なぜ、お話しにナイフが必要なのかな。



ああ、弁明しないとえっとえっと


「貧乳もいいよね」


この後、部屋が血に染まったのは言うまでもない。

この回のは実体験を基にしたフィクションです。


え?どこがって。パットですよパット。

ハウツー本も送った事もありましたね。

結果は真顔で顔面グーパン、

プレゼントされましたね。

本当に良かれと思ったんですよ当時

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