4、こねこねぷるん
次の日、
ダンジョンの配置は終了していたが
サニアに寝室を当てがってやったのだが。
「こんな広い部屋1人では使いきれません」
とあらかた予想どうりの反応で
「メイド長が部屋持ちじゃないと示しがつかないだろ」
と次元大袋の中から大荷物を部屋に置き、有無を言わない様に部屋主を置いて、さっさとそのまま部屋を出て行った。
この手で、あの頑固者を言いくるめるのは昔からである。
さて、自分にと割り当てた寝室に戻り、洞窟掃除の功労者であるプルンを、膝に乗せて寝台に座る。
褒美にステータスを底上げしますかね。
おお、LV25まで上がってる!
◼️ スライム『プルン』 LV 25/25
耐久《HP》 500/500
魔力《MP》 300/300
◆技能
【擬態】LVMAX
自身を物や景色に溶け込み、気配、魔力を遮断する
【鞭操術】LV3/5
鞭を操る様に扱う
◆種族能力
【状態変化】
身体を様々な形態に変化する。
【硬化】lv10/10
身体を硬化する。現在硬度:オルク木(一般建材、木刀、棍棒並み)
【粘体生物】LVMAX
打撃、斬撃ダメージをスライムの核に当たらない限り7割減
【飲み込み】LVMAX
自身より小さなモノを時間をかけて消化し、HP回復し、成長、進化の糧にする。
LVMAXにより
【飲み込み】から【丸呑み】に希少昇華
【飲み込み】は【丸呑み】に統合されます
【消化液鉄砲】【消化液強化】獲得
【丸呑み】lv15/100
・接触した自身より弱い者を一定の確率でを瞬時に呑み込み、消化し、HP回復し、成長、進化の糧にする。
・飲み込む確率は能力lvと対象者の基礎能力と瀕死度合で決まる
【消化液鉄砲】lv10/100
・消化液を飛ばし、対象物に当てる。
・飛ばす速さや飛ばす量は能力lvで決まる
ダメージは消化液の強さに依存
【消化液強化】lv10/100
・能力lvが上がる度消化液が強くなる
これが鑑定結果だが更に【天帝眼】で基礎能力をみると更にこれがみえる。
恩恵値:15
HP:500+(50×0pt)
MP:300+(10×0pt)
物理攻撃:67+(20×1pt)=87
物理防御:83+(30×2pt)=143
魔力攻撃:45+(20×0pt)=45
魔力抵抗:55+(30×4pt)=155
素早:70+(20×3pt)=130
基礎合計値:540
進化条件
??? S
HP、MPを除く基礎合計値が900以上でドラゴン族の鮮血を食して進化
??? S
HP、MPを除く基礎合計値が900以上で高位魔族の鮮血を食して進化
と、基礎能力のHP、MPだけでなく5つの項目の基礎能力が更に見える感じだが、進化出来る者であれば、進化できそうな上位2種の進化条件を示してくれる。
進化は普通、LVが限界になったら出来るもので、野生の魔物も限界LVになったら進化する。
しかし、複数の進化進路が有る場合、
限界LVを最低条件で、追加条件が増えて、階級ランクが上がるにつれ、条件が厳しくなる。
魔物で最も多い進化進路が持つのがスライムで、現在分かるだけで50種以上あり、未だに未発見の進化進路があるとされる。
Sランクの進化進路を目指しに力を入れようと思って、魔界で隠していた【分身創造】を使わずにLV10まで上げ、10pt振り分けてたのだが、今回の戦闘で限界まで成長するなんて、種族的に成長が早いと言ってもこうはならない。【分身創造】様々である。
恩恵値が15pt溜まってるのが見て分かる。
やはり、1LVUPに1pt貰える計算で、恩恵による増加値は生まれた時に決まり、基礎値は種族はもちろん個々によっても違う。
LVUP時に恩恵を使わずに上昇する値は疎らでまだ法則性は分かってない。
プルンは今まで見た中で最も優秀な基礎値のスライムで、初めて会った時から他の個体より秀でていた。
秀でている者は、より優秀な種になるチャンスがあるのが進化で、巡り合わせにより偶発的に進化するのが高階級進化だと俺は思う。このSランク条件は条件を見ずに進化する事は、ほぼ無い等しい条件だからだ。
例えば、偶々優秀なスライムがいて、限界LV達してるのに頑なに進化せず、で偶々ドラゴンや高位魔族の鮮血を浴びる。無いと言い切れないが万に一つもないって事かな。
取り敢えず、物理防御は種族能力でダメージ軽減にされるみたいだから、魔力抵抗に10pt振って、後5ptは、物理攻撃3pt HP2ptと振り分けて、鮮血は俺の血でいいかな。一様高位魔族だし。
恩恵値:0
HP:500+(50×2pt)=600
MP:300+(10×0pt)=300
物理攻撃:67+(20×3pt)=127
物理防御:83+(30×2pt)=143
魔力攻撃:45+(20×0pt)=45
魔力抵抗:55+(30×14pt)=475
素早:70+(20×3pt)=130
基礎合計値:920
よし。あとは鮮血を…盃一杯分でいいかな?
とナイフで掌を大きく斬り、盃に血を並々に注いで、それをプルンに流し込んだ。
10分過ぎても何も起きないな?
進化自体見たことないから、いつ起こるかも分かんないし。
まあ、条件は揃ったんだ。
いつかは進化するだろう。
「プルン、お前が進化したらどんな姿になるだろうね。楽しみだな」
とコネコネと捏ねる。
昔から、暇を持て余す時よくプルンをよく捏ねていた。幼い頃はよくドラゴンや魔王様の全身鎧の形を造形したりして遊んでいて、千切らなければ嫌がる事はなく、自分から捏ねてくれという感じにすり寄って来る。
いつしか捏ねるだけになったけど、
いっちょ、全身鎧やドラゴン作ってみるか。