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こうして少女は最強となった  作者: 松本鈴歌
第四章 護衛依頼
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22 前日

この章は時間経過がわかりやすいように日数を入れてみました。

 それから一月後、マリアたちはEランクまで上がっていた。

 最初のうちは絡んでくる冒険者も多かったが、全て返り討ちにし続けた結果、今ではそのような者はいなくなっている。


「今日はどれを受ける?」


 Eランクに上がったことで、長期の依頼も受けることが学園から許可された。今日はそんな長期間掛かる依頼を受けるつもりだった。


「隊商の護衛が順当なところだけど、数が多いわね」


 エリザベートが依頼を見ながら言った。


「それに複数パーティーで受けるようなものが多いな」

「D、Eランクの護衛依頼ならそんなものだろう?」


 実際問題、高ランク冒険者パーティー1つを雇うよりも、D、Eランクの低ランク冒険者複数パーティーを雇う方が安くつく。


「これなんてどう?」


 マリアが選んだのは小規模な隊商の護衛依頼。一応Cランクに分類されているが、一日1人大銀貨1枚と依頼料は低めだった。だが、それは募集人数4人とまさに今のマリアたちに丁度良い依頼だった。


「良いんじゃないかしら。下手に他と合同の依頼を受けても、問題が起きそうだしね」


 エリザベートが頷いたので、早速アルフォードが受けに行った。いつの間にかアルフォードがそれを行うという役割分担が出来ていた。


「依頼主に会いに行けってさ」


 アルフォードが戻ってくるとそう言った。


「それじゃあ行きましょうか」


 依頼主はアレキスといった。馬車3台と小さな隊商を引き入っており、商人も全部で5人しかいない。

 そんなアレキスは今困惑していた。


「初めまして、護衛依頼を受けて来ましたエリザベートと言います」

「同じくアルフォードです」

「アーティスと言います」

「マリアです」


 依頼を受けて来た冒険者が全員丁寧に頭を下げたからだった。

 アレキスの常識として、冒険者とは粗雑で乱暴な人間だった。そして、碌なお金を出せないアレキスのところに来る者はよりそれが顕著だった。


「どうかしましたか?」

「いえ、何でもないです。こちらこそよろしくお願いしますね。出発は明日の朝の日の出になりますので南門の前まで遅れないように来て下さい」

「わかりました」


 顔合わせだけ済ませると、4人は学園に戻り、長期間学園を留守にすることをカーラに報告した。

 カーラはそれに必要な書類を用意すると、4人に渡した。


「必要事項を記入してくれればこちらで申請しておくわ」


 記入が終わると、後はカーラに任せ、4人は予定期間中の授業を受けるため、教室に向かった。授業免除といったものは存在しない。足りなければ後で補習が待っている。

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