長女
小学校に上がった長女。まるで小学生のような格好で小学生のようなコトをのたまうがホントに小学生なのだから仕方がない。先生は優しいオトコのヒトだそう。“こくご”はなんでも読めるし“さんすう”などは余裕でわかるとのこと。“たいいく”。すごく走れるから半端ないらしい。お父さんなんかもうあんまり走れなくて既に長女には勝てないから“キミも走りなさい!!”などと云われる始末。着々とおともだち増やしてるらしい。うらやましい。
そんな長女がデートしようなどと言い出した。二人でお風呂入っておハナシしたいとのこと。いつも大人数で芋洗い状態な我が家なので、たまには良いのではと思い、ひとりずつ順番に入る(お父さんは茹で上がらないように湯船には入らないようにしてみた)ことにした。
最初は三女。相変わらずちっこい。態度は我が家史上最大級なのに湯船に入る時一生懸命足上げる姿がかわいい。おもわずデレるとすかさず“おとうさんおさけのみすぎ!!”と怒られるけどそんな謗りを受けるほどには飲んでない。
次は長女。さて、一体なんのハナシだろう。入ってくるなり低い声で切り出した。
「一つ、フザけるお父さん嫌いだから飲まないで。二つ、お酒臭くなるから飲まないで。三つ、お母さんの役に立たなくなるから飲まないで。四つ、寝る時イビキうるさくなるから飲まないで。五つ、飲んだらお父さん嫌いになっちゃうから飲まないで」
……そんななのかオレ。そりゃ多少フザケて多少お料理の味付け濃くなって多少家事が疎かになるケドそんなに迷惑かけるほど……飲んでるのか??
次に入ってきた四女に聞いてみる。お父さんのコトどう思う? 顔を近づけると“うっきゃい!!”などと声を上げて笑いながら平手打ちしてくる。さすが我が家の娘。生後三ヶ月で様々な回路が出来上がってる。半端ない。
後刻。一人だけ“おかあさんと入る!”などとおっしゃる次女がおかあさんと入っている間、寝付けない四女を寝付かせる。さめざめ泣きながらおっぱい探してるのでいつものようのお口に鼻くっつけてみるともう吸って下さらない、どころか平手打ちして怒り出す。なんかもう“お前ナンなの!?”的目線まで飛ばしてきててスゴイごめんなさい。挙句の果てに目も合わせてくれなくなり、未だ座らぬクビを巡らし母親サーチモードに入る四女。
結論。長女は正しい。




