神様の消えるとき
開いてくれてありがとうございます!
楽しんでくれたら喜びます!
ああ、全く持って暇だな。
ここ数十年と誰もお参りしてくれないし。
ああ自己紹介を忘れてたわ。
俺は月火曹って言うんだけど、職業は神様やってます。
と言っても俺の存在はもうすぐ消えるんですけどねー。
神は万能であっても永遠ではない。なぜなら神の力とは人の想い
が源だからね。
かつて神の最盛期を誇ったギリシャ神話や北欧神話だって今じゃそのときと比べたら廃れてるし。
理由は一つ。それは人が神に頼らず人だけで生活することを望んでいたから。神を信仰する人たちが激減したからと僕は思ってるんだけどねー。
第一僕も神様でそのことも実感してる。
昔は僕もそこそこ力を持っていたけど存在が忘れられるにつれて力が弱くなったし。
人間の一部は神が人間を創ったって言うけど実はその逆なんだ。
つまり神が人間を創ったんじゃなくて人間が神を創ったって言うこと。
でも人間が意図的に神を創ったわけじゃなくて人間の想いが募りやがて意思を持つようになる。
例えば、戦士たちが神というまだ存在しない物に祈る。すると幾億の願い、想いが募り戦神が産まれる。農民が豊作を神というまだ存在しない物に祈る。するとまた幾億の願い、想いが募り豊穣神が産まれると言った感じで神が産まれる。
そして産まれた神たちは神同士で交わり新たな神を産む。
僕は後者の方法で産まれたんだよちなみに僕は守り神の家系ね。
あ、またあの子だ。
「今日も元気で居られますように」
最近よく見るなー。
感心感心っ。
今じゃあの子だけが僕の力の源の収入源だよ。
でも僕の身体はいかんせん燃費が悪い。あの子の想いだけじゃ普通の姿を保つことができない。
だから今は僕が過去に集めた想いや願いで補ってるけどやがてそれも尽きる。
あと5年ちょっとかな。消えるまで。
それから3年経つけどまだあの子は来てくれるね。
今日は嵐になるかな。
数刻後。
案の定凄い嵐になっちゃったよ。
その頃、あの子は神社へと向かっていた。
ん?またあの子だ。
「神様お願いします!町を守ってください!川が溢れそうになっててこのままじゃ町に水がっ!だから守って!」
いやーそんなこと言われてもね無理な相談だよ……。
僕も助けたいけど信仰されなさ過ぎたんだ長い間。
身長も前は結構あったのに今じゃ15センチ程度だ。
あぁあぁ。泣き崩れちゃってさ。こんなん見ちゃったら心が揺れないわけないでしょー。
なんて早い心変わりなんだろうねー。
さてとほんじゃ始めますか!
月火曹の周りを輝く霧が現れる。
その霧は次第に大きくなり一定の大きさになると収束していった。
はっは!この姿になるのは何千年振りだろうか……やっぱりこの姿の我はイケメンだな!
久しぶりの仕事と行こうじゃないか!
とその前にあの娘に言わなくてはな。
「おい、小娘。そなたの願いしかりと聞き届けたぞ。安心せい我が守ってやる!」
娘は顔を上げてキョトンとしていた。
その顔だその顔!何度見てもその顔は最高だな!
月火曹は氾濫しそうな川へ飛んでゆく。
「ではゆくぞ!地天転生!」
そう月火曹が言うと大地が揺らぎ地形が変わってゆく。
川そのものの流れを変えたのだ。
こうして町は救われたわけだ。
はっは……楽しかったなーこれで終わるのか、案外呆気ないの。
まあ、悔いないからいいか……意識が遠のいてく。
ああ……ほ……んとう……に……たの……し……かった……。
最後まで読んでくださりありがとうございます!どうだったでしょうか?楽しんでいただけましたか?
感想などもらえたら短編をどんどんと出して行きます!
連載中のDEMONS HELLは全く次が思いつかないので遅くなります(;_;)
今後ともよろしくお願いします!




