一週間後・・かな?
「さて……と」
僕は制服を来て学校へ行く準備をする。
……と言っても身だしなみを整えて制服を来て、ソディアが作ってくれたお弁当を包んで鞄に入れていくだけだから準備をするって言う程でも無いけどね。
早くも女の子になって一週間たった。
最初の頃こそ不安でいっぱいだったけど案外何不自由なく、過ごせている。
……街に出てナンパされたりしたけど村にいたときから当たり前だったし、ナンパされてもソディアやアルナが半ごろ――追い払ってくれたから安心だったしね。
この世界は魔法で何とでもなるから、ブラジャーもつけなくていいし、体型もほとんど男だった時と変わらないから服とか新しいの買わなくて良かったし。
髪もショートにしたし、まぁ大変なのはトイレぐらいだね。
……こう考えてみると何だか悲しくなってきた。
「お姉ちゃーん! もう学校へ行かないと間に合わないよ!」
あっそうだった。
皆を待たせてたんだった。
「ごめん!! 今行くよ!!」
僕はアルナに聞こえるようにそう言うと急いでアルナの元へ走る。
登校初日に遅刻なんて絶対したくないしね。
前世の学校はあまり楽しく無かったけど、今はアルナ達が居るし、凄く楽しみだ。
アルナ達と一緒に行く学校にライは心を踊らせていた。




