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王・・かな?

「気持ち悪い……«インフェルノ・プロト»」


 先手必勝と言わんばかりにアルナが攻撃を仕掛けるだが……


「GAAAAAAAA!!」


 ウォンタルの王は咆哮でかきけした。

 «インフェルノ・プロト»は火属性の上位魔法。

 それを単なる咆哮だけでかきけした……。

 今までのモンスターとは比べ物にならない程強そうだ。

 もしかしするとバルバトスに匹敵するかも知れない。


「八尾獣の咆哮ッ!!」


 続けてソディアが攻撃を仕掛けるが……


「GUッ!!」


 防御壁を構築され弾かれてしまう。

 並大抵の攻撃では当てることすら出来そうにない。


 不味い。

 このままではやられてしまう。

 だがまだ僕達は生きなきゃいけない。

 大丈夫……火力に関しては僕が居るじゃないか。


「それッ!!」


 僕は一気に間合いを詰め奴の腹に右ストレートを叩き込む。

 バルバトスの時と同じ方法だ。

 一撃……ではいかないと思うが多少はダメージを与えた筈だ。

 だが――


「GAAAAAA!!」


 奴は何も無かった様に僕を睨み付け、ブレスを放って来た。


 僕は慌ててそれを何とか回避したが……


「ッ!!」


 その威力を見て思わず絶句してしまった。

 ライが目にしたのは

 ブレスが当たり、そこには元から何も無かったかの様に穴の開いている地面だった。


 ――一撃でも当たったらそこで終了か……笑えないね


 ライは気合いを引き締め、ウォンタルの王を睨み付ける。


 そしてライは一つの事に気がついた。


(あれ? 少しずつ身体が崩れてきてないか?)


 ライの考えは当たっていた。

 実はウォンタルの王は身体を制御出来ていない為、徐々に肉体が崩れ始めているのである。


(……とりあえず皆を逃がした方が良さそうだ)


 ライはこのまま時間が立てば奴はやがて自滅すると直感で分かった。


 だがだからと言って奴の力は強大だ。

 せめて皆は逃がした方が良いだろう。


「皆ッ!! 逃げて!!」


 ライはそう叫ぶ。

 今回はソディア達も自分たちでは手に終えない事を感じ取ったのか何も言わずにこの場から逃げて行った。


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