もうすぐ・・かな?
「だいぶウォンタルに近づいて来ましたね」
「そうなの? 僕はウォンタル行ったこと無いから分かんないな」
どうやらウォンタルにはだいぶ近づいてきたみたいだ。
マリナしかウォンタルまでの道を知っている人はこの中にはいないからね。
……て言うかそもそもウォンタルに行くことに成ったの自体がマリナが原因だ……。
「お兄ちゃん? でももうすぐ日が暮れそうだよ?」
確かにアルナの言う通りもうすぐ日が暮れそうだ、戦闘が多すぎたし、仕方ないか……
……どうでも良いけどいつの間にかアルナが僕の事兄様からお兄ちゃんて呼んでる……まだ甘えたい年なのかな?
「確かにそうだね。マリナ。どうするの?」
「あ、それなら大丈夫ですよ。ウォンタルに行くまでに中間地点として休める場所が作られてますから」
成る程。
ちゃんと途中で休める所が作られているのか。
「……妙ですね? 先程から魔物に襲われなく成っています……」
ソディアが不意にそう呟いた。
そう言えばそうだね?……
……まぁ大体理由は分かるけど……
ライの言っている理由とはバルバトスの事である。
バルバトスは魔物に襲われた気配無く、ライと戦っていたのもあるがまず、出てきたタイミングが良すぎた。
実際確かにバルバトスがあの魔物達を率いていたのだが
「まぁ別に良いじゃないか……出てきたら僕が倒せば良いだけだしソディアやマリナ、アルナも十分強いし」
バルバトスの事は黙って置こう。
何となく言わない方がいい気がする。
「……そうですね」
ソディアは納得してくれて無いようだが、バルバトスの事を言わない限りこれ以上話は進展しないため僕は黙った。
「あ、見えました。あれが中間地点です」
そう言いながらマリナは目の前に見えて来た巨大な木を指差している。
マリナが指を差していた木はやけに巨大な木であったが中がくりぬかれていて簡易的な家みたいな感じに成っていた。
「僕はもう明日に備えて今日はもう寝るよ……お休み」
ついて直ぐに睡魔に襲われた僕は皆にそう言いゆっくりと目を閉じ、意識を手放した。
何かいまいちな感じですね? 最近本当にスランプです…………




