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番外編 最強の人達と戦う夢・・かな?

まとめました。

  「ん……ここは?」


 

 僕は何故か何もない真っ白な気味の悪い所――いやこの感じ、世界と言った方が良い――何故、僕が感じられるか分からないけど僕の何かがそう僕に伝えている――という気味の悪い謎の世界へ来ていた。


  何故、こんな世界に来ているのだろう、こんな世界僕には何の関係も無い筈、僕はとりあえず思い付いた仮説を上げていくがどれもぱっとしない、

  さらに僕はここに来るまでの記憶を辿って見るが、どれも思い当たらない、と言う事はまさか――



「夢の……中?」僕の行き着いた所はそこだった

  まず僕の記憶にはここに来た記憶が無い――更にこっちで考えた方が僕の立てた仮説より色々と説明が付く

 

「その通りだよ、ライ君」


「!?」

  突然、僕の真上から声が聞こえ僕は思わず上を見上げてて見ると、とても巨大で真っ黒な竜――いや、竜帝と呼ぶべき、とてつもない威圧感を纏う竜がいた。


「 おい!? 打ち合わせと違うだろうがバハムート!!」


  そう言い突然、僕と同じ位の少年がバハムートと呼ばれた竜帝の隣に現れた。


  少年の方は姿は人の様だが目も髪の色も炎の様な赤色をしていて、浮いているし、何より圧倒的な力を感じる。


「あははごめん、ひのかくつち、我慢出来なくてさ」

 竜帝改め――バハムートは無邪気に笑っている。


「 おいッ!? ごめんで済ますなよ!? ッたく……帰ったら何かおごって貰うからなッ!!」


  ひのかくつちと呼ばれた少年は、あのバハムートの方に何か怒っている様だ、て言うか僕そっちのけで何やら口喧嘩してるし!!


「おっと話が逸れてるこの話はまた、後にしようか?」

 彼の顔から笑みは消え、周りの雰囲気が圧倒的な威圧感に包まれる。


「そうだな時間も余り無いしな」

 そう言った途端、ひのかくつちの体から炎が噴き出す。



「 ライ君、僕達は君に用があって来たんだよ君の夢の中にね」


  バハムートはとてつもない威圧感を出しながらそう言い放った。


「僕に用ですか? どんな用です? 僕と貴方は初対面ですよ?」


「うーんそれには答えられないなぁ~強いて言うならただの炎神ひのかくつちと竜帝バハムートさ!! 用は君に僕達二人と戦って貰うだけだよ」


 そう言い放った竜帝――バハムートは何処か楽しげな雰囲気で炎神――ひのかくつちもそれは同様だった。



「戦いに来た? 何を理由に……ですか?」

 はっきり言ってこの二人に戦って勝てる気は、全くしない、格が違い過ぎる。


「理由は言えない、ただ、僕達は戦うだけだよ、大丈夫、死にはしない夢だからね、後戦わなければこの世界から出れないよ?」

 そう言い、バハムートは更に背中二枚ずつ、翼を増やした。

 

  「......戦うしか無い様ですね」

 僕はグレンダルを構え、魔力の半分を使って身体強化をした。


  「それじゃあ行くよ!! アグネヤストラ」

 バハムートがそう言い羽ばたくと何百本もの、炎の矢が現れる。


「貫けッ!!」

 その一言で炎の矢が全て僕に放たれた。

 

「パーフェクトイージス」

 僕は最強の防御魔法の一つである魔法を使い、何とか守り切るが――


  「甘いな」

 突如背後にひのかくつちが現れた。


「なっ!?」

 僕は突然の事に動揺が隠せない、そしてそれはそのまま隙となってしまう。


「何をしていている? 俺だっているんだぞ? アグネヤストラ、貫け」

 背後から現れたひのかくつちは僕に炎の矢を撃ってくる、当然防げない――――当たってしまうそう思った時だった――


「 なッ!? 馬鹿な!?」


 突然、炎の矢は消えた、それも僕に当たる寸前で、一体どうゆう事だろうか?


  「 もうちゃんとやってよ、ひのかくつち。アグネヤストラ貫け、轟け雷撃、タケミカヅチ」


  ひのかくつちに文句を言い魔法を撃つバハムートだがその魔法も直ぐにライに当たる寸前で消え去った。


  「嘘!? この魔法が簡単に防がれた!? それにこの力あれしか無い筈だけど!?」驚愕に包まれているバハムート


  「ああ、あの力だな、全く、様々な神の断片を持ってるからってアザートートは強すぎだろ」

 と言いひのかくつちは肩を落としている。


「アザートート? 神々の断片? ……何ですか? それ?」

  僕はそんなの知らないよ? て言うか僕の力ってグレンデルだけじゃないの?


「おい!? 知らないで使ってたのかよ!?」と驚いているひのかくつちに「有名だよ!?」と驚いているバハムート。


「いや、本当に知りませんよ、あ――僕のやってたゲームのラスボスの名前がそうでしたね、そういえば」


 アルカナの印でアザトートはラスボスで出てきて、きもかったけど強かったな、全攻撃を無効にする技持ってたし。


「はぁ~本当に知らない様だ。どうする? バハムート」


 ため息を吐きながら、バハムートに話かけているひのかくつち。


「まあ、大丈夫じゃない? アザトートの力も単なる防衛本能で勝手に発動しているみたいだし? 逆に僕にとっては戦いやすくなったし、とりあえず戦おうよ?」

と威圧感を出しながら言うバハムート。


「それはそうだが……勝てるか? 俺達」と苦笑しているひのかくつち。


「はは、たぶん無理」

 と苦笑するバハムート。


「だな――でも俺達にも意地が有るからな、全力で行くぞバハムート」

 ひのかくつちは突如姿を変え炎の羽、六枚と尻尾が生えて竜の様な姿になった。


「分かってる、ひのかくつち」

突如、バハムートの翼が増える、その数は両方の翼を合わせて十二枚。


  「こうなった以上手加減は出来ないよ」


  「勿論、分かってますよ」

 今、僕がバハムートとひのかくつちから感じているのは容赦無い殺気、だが僕は怯まない、僕には分かる。彼等には絶対的な覚悟が有るのを、僕も本気で行かないといけない事を――


「僕も出し惜しみ無しで頂きます!!

 天使降臨!! ルシフェル」


 僕の体が一瞬光に包まれる――が直ぐそれは解かれ、そこには六枚の羽が有る、天使がいた。


「来い!! ブリューラク」

僕の体から一本の剣が出てくる。


「時間が無い一撃で決めるぞ!! バハムート」


「ああ!!」


 不味い……あの人達は一気に力を溜めて一撃で決めようと今までとは比べ物にならない程のエネルギーを溜め込んでいる……。


「こちらも行きます……!!」

 そう言い、力を溜め始める僕、これから僕が使うのは、はっきり言って成功するか怪しい技だ。



「竜帝の業火!! 」


「炎神 ひのかくづち!!」


「明星の光!! アザトート!!」

  バハムート、ひのかくつち、僕の順番にそれぞれが持つ最強の攻撃が放たれた。


 

  三つの攻撃がぶつかる――そして巨大な大爆発を起こす、そしてそれは閃光となり、この世界を包みこんだ――


 

  ――おめでとう君の勝ちだ。

  閃光がこの世界を包む少し前、バハムートのそんな声が聞こえた気がした。


  ――そして僕にはいつもの朝が来た。

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