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青の日記 1989

作者: Soraきた
掲載日:2026/06/19

今まで気づかなかった

助手席のシート

少し手でなぞってみた

温もりを感じた

さっきまで日差しがあたっていたから

だけど、

それだけの理由にしたくなかった

わたしのなかで

まだそれらしい理由が

見当たらなかったのは事実だったから


海に近い道路は

何回も通った

ときおり、線路と交差するところが

わたしは好きで

見逃せない場所でもあった

わたしは一言も語らずに

その景色を楽しんだ


運転にも慣れてきて

そう言えば

この車に初めて乗せたのも

あなただったね

ハンドルを握りしめて

あとで二の腕が

思いっきり

筋肉痛になったこと

今も忘れない


海に近いところで

あなたは

真夏であっても

助手席の窓を10センチくらい

開けたと同時に

急に無口になった

せっかく、快適な空調にしてあるのにと

わたしには、

あなたの行動が

とても不思議に思えた

でも、それは

わたしにとっては、のちのち

とてもありがたい話でもあった


海の青と

シグナルの青

ふたつが重なりあって見えた

そんなとき

不思議と幸せを感じていた


読んでいただき、ありがとうございました

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