表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶対のんびり至上主義  作者: sakura
地底世界編
81/86

81話.お願い連絡

地下世界を探索したりするという思いは持ってます。

だけど次々にやりたいことが増えていって優先度がどんどん入れ替わります。

優先順位をつけて、一つずつ解決していくようにと仕事ではよく言われますが、私はあっちこっち意識が向いてしまう、完全なる散漫タイプです。

ガスを作るだとか色々考えているけど、本当にどうしましょうか。

ガスについては危険もあるからね。

もう少し良い案が出ないことには実践できないな。


いい案が浮かぶまでは現状維持です。

今日もしっかり散歩に出かけます。

朝陽と裕太は最近リード無しで散歩に行くんだけど、何故かちょっと寂しそうにする。

リードを付けたら付けたで和泉に振り回されて嫌そうな顔をするから難しいところです。


和泉が一緒に生活するようになってからフリスビーとかの遊ぶ時間がなくなっているのも問題かもしれない。

というのも、和泉を細いリールワイヤーで散歩するのがかなり不安で、あまり自由にさせられないというのがある。

和泉は思いっきり走り回るんだけど、遊ばせようと思うとはしゃぎまわって朝陽と裕太にリードがかかったりする。

そこから遊び時間がなくなってしまった。

和泉だけどこかにくくって待機させるのも可愛そうだからね。


他の人達に聞くとそこまで大暴れする子は今までいなかったらしい。

多頭飼いするとあることで、甘えすぎるからどこまでも横暴になってしまう。

そこをしつけで矯正してあげないと、ただの迷惑な子になってしまうので、しっかりしつける。

とは言え、寝てる時にわんこランドに朝陽と裕太を連れて行って発散させたりはしているけどね。

まぁ、家に帰って和泉が起きてると悲しそうに泣くもんだから気は引けるけど。


和泉の対応に四苦八苦しながら躾けをしている。

何が一番問題ってお座りはできるが待てが全く出来ない。

お尻を浮かして座ってを繰り返して落ち着きなく動き続ける。

これは長く掛かりそうだ。

たまに朝陽に本気で怒られてるけど、この子のすごいところはまるで反省しないんだよね。


そうして優先順位が一番に和泉の躾が躍り出たのだった。

だからといって割り込みがないわけではない。

そう、それは真壁夫妻と同僚の藤原さんから連絡が来たことだった。


「突然すみません。私が担当している子達にも課外授業をお願いしたくて連絡しました。

遠藤さんの初授業の実践も兼ねてお邪魔させていただけませんか?」


ということだった。

乗り気ではなかったけど別にいいかと了承したが、恐ろしいことが頭をよぎった。

躾のなってない和泉が子ども達を噛んだりしたらどうしよう。

和泉は会わせられないな。

とはいえどこに隔離するべきか。

朝陽と裕太と一緒にわんこランドで居てもらうしかないかな。

餌の世話とか散歩とかどうしよう。

最悪朝陽と裕太に任せられるけど、好きなおやつばかり食べそうだからな~

う~むむむ。


西園寺さんに頼んでみるか。

わんこランドに西園寺さんの生活空間を作っておこう。

一応メールでお願いできないかと連絡するとお任せくださいなとメールでも上品な返信が来た。

そうと決まればわんこランドを改造しに行く。

地下に降りてわんこランドそばに宿泊施設を立てた。

今回西園寺さんに頼むのは、授業関係になると小垣さんと山北さんも経験者と言うかプロなので、駆り出される可能性が高いためだ。

流石に、ここに来たばかりの渡り鳥メンバーにはお願いできないからね。

なるべく快適に過ごせるように準備をした。

わんこランドで寝ないで遊びかねないからペット用のベッドルームも完備しておいた。


色々生活するために必要なものを考えながら、冷蔵庫に食品を詰め込んだりしていると。


申し訳ございませんが、梅野様にも一緒に来ていただいてもよろしいでしょうか?


というメールが届いた。


むしろありがたいです。よろしくお願いします。と返信しておいた。


バスで来るそうなので、数日後になるだろうし、スタジアム見学の時間も入れてるらしいから、それまでに、必要な準備を整えておこう。

一度、自分で泊まってみないといけないので、朝陽と裕太と和泉と一緒にわんこランドに来た。

ここで、リードは必要ないから、思う存分和泉も遊ばせた。

おいでというと朝陽と裕太はすぐ戻ってくるのに和泉はやはりというか戻って来る気配もない。

朝陽にお願いすると首根っこを咥えて無理やり連れてきた。

和泉にリードを付けてみんなで宿泊施設に入る。

ここでも、和泉ははしゃぎまわっていたけど、わんこ用ベッドに入るとすぐに寝息を立て始めた。

犬は熟睡しないはずだけど、緊張感の欠片も感じないな。


朝陽と裕太も寝るというのでお休みを言って部屋に入る。

実はここはわんこ用ベッドルームの監視カメラが設置してあるから、私がいない時の和泉の状況も確認できる。

問題なく熟睡してたので見る必要はまったくなかった。

私も寝よう。

おやすみなさい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ