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絶対のんびり至上主義  作者: sakura
逃亡編
58/86

58話.暇は不安を駆り立てる。

私の引きこもり生活は続いている。

それでも、全く外に出ないわけではない。

散歩は飼い主の義務であり、かわいいワンコたちのためだ。

たまに散歩中に小垣さん達に会うこともあるけど話もせずに挨拶だけして散歩を続ける。

人に会うだけで苦しいと感じるけど、なぜだかは分からなかった。


ただ、何というか、充実感がない。

人間ってのは何でこうも面倒なんだろうな。

忙しいときは暇がほしいし、暇になったら充実感がほしいなんてさ。

とはいえ、やりたいことも特にはない。

地下世界でも探索してみようかと思うが腰が重い。

何故かと言うと、特に理由はない。

部屋の模様替えしようって思い立つとやろうとは思うのに、目に入った漫画とかを読みふけってしまうというか、テスト前になると掃除し始めるとかそういう感じ。

ダラダラしすぎててこのままで良いのかって不安にかられるのに、何かしようと思うと腰が重くて動く気になれない状態だ。

何となく思い立ってわんこ用に土で作った小山を家の中に設置してみた。

ハッとした。

冷たくない雪で小山を作ってみた。

二匹は尻尾をふりふりしてダイブした。

顔の周りを雪まみれにしながら。

土の小山は全く楽しんでもらえなかったので即消すことになった。


ついでではないけど秘密基地を作ろうと思い立って地下室を掘ってみた。

忘れていた訳では無いが、少し掘ると空洞に繋がった。

さっき地下世界を探索するとか考えていたはずなのに、すっかりその可能性が抜け落ちていた。

せっかくだし、地下世界に秘密基地を作ろうと考えてエレベーターを設置した。

もう一つの理由としては、うちのワンコが突然思い立って穴掘りを始めることがあるので、地面の強化をしておきたかったのだ。

地下世界に降りてから天井をコンクリートで固めた。

特に裕太ががっかりしそうだけど安全には代えられない。

コンクリートで固めながら地下世界の地面まで12階程の空間を作ることができた。

つまり、今、生活してるのが地下世界から見ると地上13階ということになる。

高層マンションって感じじゃないか?

残念ながら地上の地面がない状態を想像すると、高層マンションの屋上に一軒家が建ってるおかしな想像になってしまうわけだけど、そこは気にしたら負けってもんだ。


地下の秘密基地といえば滑り台だ。

地上からなめらかな勾配のすべり台を設置してみた。

わんこでも安全なように頑丈かつ横から落ちたりしない用にガラスで覆っている。

地下の秘密基地なんてテンション上がるよね。

何を設置しようか考えて巨大ロボットは外せないと思った私は早速製造に取り掛かった。

核融合炉をエンジンにした設定のやばい機動戦士は爆発するイメージが付きまといそうで流石に作ろうと想えなかったが、ファンネルはちょっと憧れる。


ラノベからスパロボ参戦作品にまでなった某ロボット物のデザインにファンネルつける気満々で色々デザイン画を描いてみた。

絵心がない自分がもどかしくなって、ゲームで作ろうとエレベーターで1階に戻った。


ゲームを暇つぶしでやる人もいるだろう。

私はこの世界ではデザインを掴むためにゲームをする。

パーツを組み合わせて色を整えてある程度構想を練っていく。

赤だと早いのかな?

組み合わせてみて画像をスマホのカメラで撮っていった。

また、地下に戻り高さが足りないことに気づいて大型のドッグを作り出し、生成魔法で作っていく。

コクピットも作ってみたが、実はハリボテです。

複雑な挙動を私が操作できるはずもない。

コクピット内にゲーミングチェアを設置して振動やその他を受けないように水に浮かぶコクピットをイメージしてみた。

前転しようと揺れたとしても基本的に水平を保つ構造になる。

昔の水平器みたいな仕組みだね。

わかりやすいようにゲームのコントローラーで制御できるようにした。

ゲームの方が私にはわかりやすい。


細かい部分を調整した後、実際に動かそうと思い、コクピットに乗る方法がないことに気づいた。

そういえば飛行機に乗るタラップのようなものを使っていたなと思いたち、移動式タラップを設置した。

遠隔操作できるようにしておかないと、動く時に邪魔だからコクピット内にタラップ移動ボタンだけは設置した。

実際に動かしてみる。

立つ、歩く、しゃがむ、伏せる。

問題なく動いた。

これは興奮する。

武装は試せないのでこれは置いておこう。

試したい気持ちはものすごくあるのに危険だからと理性が止めていた。


昭和のような生命体でなくても、魔法で空は飛べるし、うまくすれば大気圏も突破できるだろう。

母艦も作りたいから秘密基地を拡張することを心に決めた。


興奮状態だった私は地上に戻ると朝陽と裕太と遊んでから、朝陽と裕太がもっと遊べる場所を作る必要があることを思いつき、自分だけ遊ぼうとしてたことを反省した。

明日は、朝陽と裕太が遊べる空間を想像していこう。


大前提として朝陽も裕太も広い場所があれば喜び、ずっと囲まれたトンネルのような場所はあまり好まない。

雪のような感触は好きで思いっきり突っ込んでいく。

ぬいぐるみのようなものをかじってボロボロにして満足げな顔になる。

ぬいぐるみ発掘雪の大地か!

溶けない、冷たくない雪山をいくつも作っておいて

その中にぬいぐるみを隠して探索する。

ボールとか骨の形のガムとか、色々好きそうなものを追加しておこう。

ありだな。


ただ、今日もう一度降りるのは違う気がするので、明日にしておこう。

寝る準備をしてから気がついた。

秘密基地もいいし、母艦やロボットもいいけど、地上に出られるルートがないのはもったいないな。

地上に出られるけど、普段は普通の地面で、ボタンで大きく地面が割れて、そこから登場するなんてのはどうだろう。

明日、わんこランドと同時に建設してみよう。

気づいた頃には漠然とした不安は解消されていた。


翌朝。

私は散歩の後で朝陽と裕太が3匹の子犬の元に向かったのを確認してから地下に降りた。

せっかくだから朝陽と裕太にはサプライズで完成してから見せてあげたい。


ぬいぐるみを10数個作ると無造作に地面においてその上に雪を大量に生成する。

雪山をいくつも生成した後、雪のない通路を確保してから通路以外に雪を敷き詰めていく。

楽しんでくれる想像しかできない。

可愛い表情で走り回る朝陽と裕太を想像するだけで嬉しくなってきた。


せっかくなので地下12階の地底の地面から一つ上の階の11階に巨大な戦艦用ドッグを作っていく。

なんと地下11階から地下6階までの高さが必要になってしまい、エレベーターの止まった先に地面がないという状況になったので体育館の上の観戦用みたいな通路だけ設置しておいた。

思いつきでB11からB6までぶち抜いたのが良くなかったと反省する。


万能艦のデザインについてはもう決めてある。

サダ◯ーン

私は好きな作品を答えろと言われれば08と答えるが、戦艦デザインは断然これになる。

逆シ◯アのレウ◯ーラも好きだけど、どちらか選べと言われればこちらを選ぶって感じか。

主人公側の戦艦デザインがそれほど好きになれないのだ。

ちなみに思想などにおいてはどちら側でもないと言っておく。

言ってしまえばどっちもどっちだし、戦争は絶対駄目だ。


そして、デザインの詳細が気になりだしてまた1階の家に戻りゲームを起動するのだった。


かなり細部まで確認しながらスマホで写メを撮っていると朝陽と裕太に呼ばれて縁側に向かう。

朝陽と裕太が私を呼ぶことはめったにないので気になってゲームどころではなかった。


「ごしゅじん~」


降りたら朝陽と裕太が困ったように声をかけてくる。


「どうした?」


「あのね、明日、みんなをおうちに呼んで良い?」


まさかのお友達を我が家へご招待イベントが発生したらしい。

もちろんいいけど、朝陽と裕太以外を通れるようにしていないので膜を取り除き、わんこは無条件に通り抜けが可能にしておいた。

朝陽と裕太に最初に遊んでもらおうと思っていたけど、子犬たちも一緒でも別に構わない。

早くお披露目したかったので明日連れて行くことにした。


ゆったりしたエレベーターが怖い子がいてはいけないので、かなり長い距離になるけどスロープを設置しておいた。

ついでに思いつきでトランポリンを設置してみた。

わんこもこういうの楽しめるだろうか。

トランポリンの周りには柔らかいゴムボールを大量においた部屋にしてある。

幼児向けの遊び場においてあるアレだ。


それにしても、朝陽と裕太がうちにお友達招待をおねだりするなんて、子供がいるお父さんの気分になるね。


良いよと伝えたときの嬉しそうな表情も相まって私まで嬉しくなった。

まぁ、娘を持つお父さんだったらお友達の中に男の子がいたら心境穏やかではいられないだろうが。


興奮冷めやらぬようでずっと走り回ってる朝陽と裕太を置いてお風呂に入った。

明日の散歩後を楽しみに今日は寝ることにしよう。

何だかんだ考えながら色々やってると時間の立つのが早く感じる。

寝て起きたらイメージが崩れてるとか嫌なので、ワンコたちと地下に降りる前にもう一度ゲームで確認しておこうと思いながらまぶたを閉じた。

自分でもわかってる。

私は今、思い切りニヤけ顔をしていることだろう。


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