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絶対のんびり至上主義  作者: sakura
逃亡編
47/86

47話.世界を考える。

インターホンが鳴ったので出ると小垣さんと山北さんが朝陽と裕太を連れて訪問してきた。


「断りもなくわんちゃんを連れて行ってすみませんでした。」


山北さんはそう謝るとまたお話しようねと朝陽と裕太を送り出した。

幼稚園児のお友達のママのような雰囲気で自然にしているのが様になっていた。


「それで、中島さん、少しお時間良いですか?」


そう言うと山北さんは小垣さんを引っ張って上がり込んだ。

仕方ないのでお茶を入れて話を聞くことにする。

食卓に3人で座ると山北さんは一口お茶をすすると語りだした。


「今更こんな事言うのもおかしいと思いますけど、この世界には魔法があります」


「ああ」


「だから、みんな働く必要もないはずなのに、基本的に働いてます。

中島さんの世界の常識を知った今だからこそ感じた違和感ですが、本来働く必要って無いですよね?」


「そうですね」


「結婚しなきゃいけない、働かなきゃいけないってみんなが思ってる事が違和感を感じて仕方がないですけど、中島さんはどう思います?」


「う~ん・・・。いくつか理由は考えられるけど、まずは貨幣経済。

お金の概念があるから支配者層・・・つまり経営者の社長とかがそういう意識を植え付けたって可能性が考えられます。

この世界の歴史の資料がないので何とも言えませんけど。」


「はい、では支配者層がお金を生み出したと考えられるわけですよね?

ですが、従業員側は働く必要もないのに働いて不要な金銭を稼ぐということが考えにくいですよね?

それに税金の仕組みってなんですか?

誰が始めたのでしょう?」


問われて私は答えに窮した。

さしたる興味もなかったのでそういうものだと認識していたけど、誰がとかどうやって浸透したかは謎なんだな。


「私は中島さんの作り上げた街で税金も労働も、魔力すら不要の生活を体験して、街から離れて考えるとこれはおかしいと思います。」


「そう・・・だね。確かに」


私は考え込む。

荒唐無稽な話なら、神様が私の元いた世界を模倣して作った世界に魔法を持ち込み試行錯誤の最中の実験世界である・・・とか

そもそも、この世界と元の世界が表裏一体で意識や本能と言ったものは共有してるとか。

例えば人が誕生して性交を行う最初の人はどこでその知識を手に入れたのか?とか

3大欲求と言われる食欲、性欲、睡眠欲はどこから来るのか?とかそういう部分の謎についてはやっぱりそういうものって認識になるからな~。


「頭おかしいと思ってくれても良いんだけど今ぱっと思い浮かぶのは2つです。

まずは、世界を作った神様の数ある実験場の一つがこの世界でもう一つが私のいた世界。

科学と魔法でどういう違いが出るのかを検証しているとか、世界を作ることが目的で勝手に分岐していった世界だとか。

もう一つは私の板世界とこの世界が表裏一体で、精神性は互いに影響を及ぼしたり、共通意識が芽生えて私のいた世界とこの世界で意識を共有しているって可能性。かな?」


「私はもう一つ考えてることがあります。」


「どんな?」


「どちらかが過去でどちらかが未来の可能性です。

魔法で崩壊、もしくは科学で崩壊したら他の可能性を模索しませんか?

その結果が今のこの世界なのかなと思ってます。」


「いや、その可能性はないですね」


「どうしてですか?」


「この世界に地図があれば全否定できるからです。

仮に海が干上がっていたとしても元の世界とこの世界には大きく地形と構造が違うんですよ。

地底には確かに元いた世界のような構造物がありました。

その上にもう一つ陸地を作り、地底が過去の私が元いた世界だとするなら可能性はあるかもしれませんが、地底を全て探索してみないことには何とも言えませんね。」


「地底?移動中に大休憩したときですか?」


「はい。穴を掘って潜ってみたら広大な空間が広がっていました」


「はぁ、そうですか。いずれ地底探検に行く予定ですか?」


「う~ん・・・今のところはその予定はないですね。危険なあるかもしれませんし」


「もし行くなら私も連れて行ってもらえませんか?」


「いえ、危険があるかもといったばかりなんですが?」


「問題ないので連れて行ってください。お願いします。」


「はぁ、わかりました。とりあえずは保留ですよ。」


「わかってます。」


その後、少し雑談をするときが済んだのか、二人は帰っていった。


しかし、時間軸か。

その発想はなかったな。

確かに考えられなくもない。

やはり鍵は地底だろう。

とはいえ、今の私はこの世界の謎を解き明かしたいとかそういう願望はないので行くつもりはない。

ちなみに、過去の世界の上に魔法世界が出来たとすれば、高山病を日常的に発症する可能性がありそうだがそういった感覚はないのでその意見も片隅置きつつ、帰ってきた朝陽と裕太を存分に撫でまくろうと思います。

今の私にそれ以上に大事なことがあろうか。いやない。

変な時間に寝起きした私はおかしなテンションのまま朝陽と裕太を撫でまくった後フリスビーで遊んだ。



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