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絶対のんびり至上主義  作者: sakura
地盤固め編
4/86

4話.魔法

一か月以上先の投稿までたまっているので連続投稿することに決めました。

私自身、好きな作品は一気に読みたいタイプなので、投稿予約日時を変更しました。

次話も投稿日時を同じにしております。

川沿いの散歩はほんの少し涼しい気がしたが、

「こんなおっきい川初めて見た~」

と朝陽

「そうか~?病院行く道の川とおんなじじゃね?」

と雄太

(腹減った)と私

川の水をバケツに汲んで散歩セットと一緒に持ってきていた。

なのに・・・

川に落とし物されたら回収できないし、ごみ箱もない。

自然に返すしかやりようがなく、川の水を汲む時は上流で組もうと誓った。


さて、ガスがない、箱買いしてたカップ麺を食べることもできない。

わんこ達は怯えていたのが噓のように散歩を楽しんでいたけど、私は絶賛考え中


やっぱ焚火でもするしかないか。

散歩とトイレが終わり(私も自然の中でするしかなかった)

わんこを庭につないで森に向かって進む。

大森林でどこまで続いているのか見通せないほど広いが

中に入りすぎるのも怖いので入り口付近で枝と枯葉を集めた。

うちは新聞なんて高貴な物はとっていない。

電子タバコに変えて久しく、ガスの残ったライターをかき集めた。

この年になって何が悲しゅうてこんなサバイバルせにゃならんのかと愚痴りながらコピー用紙を数枚プリンターから抜き取り枝の下に設置して火をつけた。


風呂にも入りたいが、はっきり言って優先度はかなり低い。

飲食最優先の現状なのでカップ麺にお湯を注ぎ知るまで飲んでようやく空腹が収まった。

この猛暑の中なので汗がとんでもないことになったが仕方がない。


ちなみにだが、私は辛い物が比較的好きなので『辛〇魚』は箱買いストックしていた。

みなまで言わせるな。

家に入ってタオルで体を拭くが、選択ができないことに気づく。


「ねーねーご主人」

と朝陽に呼ばれて庭に出ると

焚火の火が消えていた。


「どうした朝陽?」


「あのね、さっきのぱちぱちしてるのやってもいい?」


ちょっとよくわからない。

わんこの前で火を使う事はなかったから火を知らない可能性もあるが、

何をするというのかがわからないので


「いいよ」と答えた。


「やったー」


喜んで尻尾をぶんぶん。

あくびのように息を吸うと・・・

口から火を吐いた。


「・・・・・」


「できた~」


すごくはしゃいでいらっしゃいますが・・・え?


「できたじゃなくて・・・今の何?」


「ぱちぱち?さっきの見ててできそうかな~って思ってやったらできた」


(何で・・・あっ、魔法と魔力? 夢のうるさい声のあれ?)


「すごいよ朝陽」


頭をなでなで。これで問題がいくらか解決する。


「僕もできそう」


宣言して雄太が水を吐いた。


うちのわんこがすごすぎる件について語り合いたいが、人がいない。

今の私の心境を察してくれる人はどこにもいない。


ちなみに雄太が口から出した水は煮沸消毒なしで飲料水になることが分かった。

というのも自分で庭に置いている水用の容器に自分で水を出してがぶがぶ飲んでいたからだ。

しかも


「あれ?いつもの水よりおいしいかも???」


と首をかしげながら飲んでいて朝陽の


「私の分も出して」


に屈して朝陽用の器にも出していた。

基本的に柴犬にありがちだが、多頭飼い(複数のわんこを飼う事)してるとメスが覇権を握る。

また、首をかしげる姿をかわいいと言ってネットでバズったりするが、あれは聞きなれない音に反応して耳を澄ませているのに近いので、愛嬌でやっているわけではない。


私は試してみたくて仕方がなくなり、コップに出してもらって飲んだら雑味のない純水って感じだった。

口から出した水を飲む行為に抵抗はあったが、そこはまあいいとした。


朝陽と雄太に魔法を教わりたかったが、残念ながら


「えっとね? 体にぞわぞわしてるのがあるから、それを吐き出すんだよ?」


「そうそう、ぞわぞわな」


教え方がミスタージャイ〇ンツだったので諦めるしかなかった。

仮に私に魔法が使えたとしても、口から出すのは遠慮したいところだ。



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