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絶対のんびり至上主義  作者: sakura
地盤固め編
28/86

28話.魔力運用は計画的に

飛行機を作ろうと思う。

だから、少し考えてみた。

マッスルマンたちが魔法を使わない建築を覚える。

家具なども作れるようになれば魔力依存を薄められるだろう。

では、なぜ逆行するようなことを考えたのか。

単純な話です。

私は空が飛びたい。


車という便利な乗り物が発明された後に生み出された不便なバイク

そこに人々はロマンを感じた。

全身で風を受け、走ることで風の層や風圧を感じる。

荷物も乗らないのになぜ現代でも通用しているのか。

そこには人々の走る喜びをより感じることができるからだろう。

飛行魔法があったとして、そこで魔力が尽きたらどうなる?

そんな危険は冒せない。

だから、私は空を飛ぶのは機械に依るべきだと考えた。

電子機器と構造は全くわからない。

いや、そもそも操縦方法がわからない。

だから私は・・・。

非道な手段を用いることにする。

願わくば、みんなと仲良くなってもらいたいな。


朝の散歩には運転ではっちゃけていた課長夫妻がいた同行した。

そう何度も見ても得るものはない気がしてるけどまぁいい。

子犬たちの話を聞きながらそのうちの一匹が吐いたという話を聞いて焦る。

子犬の頃に吐く子は少なくないけど、病気の疑いは考えにくいので食べ物だろうか。


「草とか人間の食べ物とか食べてました?」


「どうだろうね。息子の家の子犬だからね。」


「少し様子を見てもらって吐き続けるようなら教えてください。

吐いたと言っても問題ないことも多いので」


「そうかい?それならいいんだけどね」


「気になることでも?」


「その子だけじゃなくて、ちょっとぐったりしてるんだよ。

黒と白の色の何て言ったかな・・・」


「ハスキーですか?」


「そうそう、それさね。どうも二匹ともぐったりしてるって話でね」


ハスキーか、気温でダレてるんじゃないかな。


「それなら常に水を池みたいな器に入れて様子を見てあげてください。

たぶん暑さにぐったりしてるんじゃないかな?」


「水だね。伝えておくよ。」


ちゃんと心配してちゃんと可愛がってくれてるようで安心できる。

うちの子たちも環境が違うのだからおかしなことになったりしないか気をつけておかないと。と思いふと気になった。

散歩途中で今日はトイレをしないことに。


「朝陽、裕太」


しゃがんで二人を呼んでトイレのことを聞いてみると


「もうしたから大丈夫」

「ぼくも」


よくよく聞くとボタンで流れるのが面白いけどトイレをした後でないと行けないと思い頑張ったらしい。

私の心配を返して。


右手のリードは朝陽、左手のリードは裕太のポジションで歩いていく。

今日は子供たちが同行してない。

というのも、子供たちは子犬のお世話という名目で一緒に遊ぶことが楽しすぎたらしい。

最近は寝ても覚めても子犬の事でこっちはおばあちゃんたちが行ってきてと言ってのけたらしい。


「孫の頼みなら断れないからね~」


そう言って苦笑していた。


散歩を終えてそれぞれの朝食を終えるとさっそく始めてみよう。

イメージは神の龍

願い事は聞いてくれないし喋らない。

鱗に覆われた体躯に小屋が乗っているデザインでそれを一つの生物として定義する。

喋れなくても言葉を理解して自由に空を泳ぐ龍

穏やかな性格で体調は200m程

背びれのように小屋がついているのでいくつか連なっている。

自己防衛用に口から炎なんて吐いてくれたらいいな~と希望的観測を織り交ぜてイメージしていく。

ある程度イメージが固まると魔力を一気に流した。

どんどんどんどん魔力を放出していく。

頭から徐々に姿を表し始めているが、魔力に対して生成できる範囲が少ない。

今日の分の魔力を使い切っても生成しきれるか不安になってくる。

だいたいこんな感じという残量は把握でき始めたからこそ不安が募るが注ぎ込む。

尻尾まで進めたが眠気がきつい。

もう少しで完成する。だから寝るのはその後だ!


何があろうと、君だけは完成させる。

みんなと仲良く守り神のように私達を空に招待してくれる。

わんこたちとも打ち解けて慈愛の心でみんなと接する。

そんな優しい存在を絶対に・・・



「「ごしゅじん~うわ~ん」」


朝陽と裕太が泣いてる。

起きないと。

あれ、体が動かない。

参ったな、どうしよう。

眠い。

寒い。

ごめん。朝陽、裕太。もうちょっと眠らせて

・・・・・・・

・・・・・

・・・



あれ?今日何日だっけ。

朝陽と裕太は!?


布団を蹴り上げて飛び起きた。

寝すぎたせいか頭がズキズキと痛む。

そんなことより今は朝陽と裕太だ。

泣いてた気がするんだ。





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