第39話「温泉でも医者でも治せない?なら元勇者が治せばいい話だろ?」
「お前と出会う前は当たり前だが母さんとユリ姉ぇ以外に父親が私にもいた。だが、その父親は血縁が有るだけで今は他人だと私は思っている」
「それって、やっぱ母さんと関係有るの?」
「まあな……母さんの男運の無さは知ってるな? 始まりは私達の父親でな……」
話を聞くと姉さんが物心つく頃には家庭環境は酷かったらしく、姉さん達の父親は無職で酒乱、そして博打好きと言うクズの極みで、どうしてこんな男と結婚したのかと周囲にも言われ母さんはそれで実家にも縁を切られたらしい。
「当然、私達に対する風当たりも最悪でな……それでも母さんは、あの男を愛していたらしい」
学校ではイジメられそうだったユリ姉さんを必死に守りながら家に帰ると暴れ回る父親に二人で震えていたそうだ。そして当然のように生活は破綻し、ある出来事で警察の介入が有り刑事事件に発展、そこで母さんはやっと離婚に踏み切ったそうだ。
しかしその後も母さんが連れて来る男はろくでもない男しか来ず酷い目に遭ったそうだ。それで最後に出会ったのが俺の親父と言う事らしい。
「それで男嫌いに?」
「ああ、あんな男と一緒に居たからな……トラウマに近い拒絶感があったんだ」
「う~ん、じゃあ何で俺は大丈夫なの」
実際、俺の親父なんかは姉さん達と生活してると関係がギスギスして来たので俺に全部任せてまさかの会社の仮眠室に寝泊まりしてるぐらいだから家族ですら男だとNGなはず。やはり俺が小さかったからなのか、でも今は大きくなったけど昔と同じ扱いだしと疑問には思っていた。
「お前は、快利は小さい頃から頑張っているのを見ていたからな、だがそれでも私の父親のような男になるかもしれないと私は怖かった。だから私好みにお前を鍛え育てようと思ったんだ!!」
「へ~……そっか、少しでも同情してたけど最後の一文で台無しだからね!! しかもあの特訓は常軌を逸していたよ!!」
「うっ、それは……本当に済まなかった、私でも耐えられるメニューだからお前も出来ると思っていたんだ」
こう言うスポコンの考え方嫌いなんだよね……自分も出来るから一緒に鍛えようとかさ、自分にあった鍛え方が大事なんだと気付くべきだと俺は声を大にして言いたい。だけどそんな事言ってたら勇者にはなれないぞ?向こうでサバイバルのような特訓させられた俺だから言えるんだ。
「いや、茶化してたけど姉さん達も大変だったんだね……その、じゃあ胸の事とかもそれが原因だったんだ」
「ああ、とにかく男に見られるのは不快でな、ユリ姉ぇは怖がって電車は絶対に嫌だから歩いて行ける女子大にしたくらいなんだ」
「そうだったんだ……なんか、それは本当にごめんなさい。毎回いつも見てて……」
だって目の前で凄い揺れてるんだもん。あんなの見ちゃうよ絶対に見るからね。見ないとか言ってる奴は絶対にムッツリだからな。欲望には素直になるもんだと思う。でも、素直になり過ぎると警察にお縄になるからそこは注意だぞ!!
「本当にな……私が中学の頃にはしっかり見てたからな……お前」
「え? 気付いてたの?」
「当たり前だ。むしろ練習に付き合わせるために無駄に強調していた時期もあったんだぞ? 快利はよくサボろうとしていたからな?」
あ~そう言えば逃げ出していた時期も有りましたね。でも俺は意外と単純で姉さんがブルマ着て来た日からは毎日キチンと参加するようになっていた。まさかあれが作戦だったなんて、全く気付かなかった。
「あ、これで花火もラストか……姉さんの方は」
「ああ、私の方も最後の一つだ。なるべく長く――――あっ」
火を付けてすぐにエリ姉さんの方だけ線香花火がボトッと落ちた。地面に落ちた赤い球が一瞬で見えなくなる。残ったのは俺の方だけで自然と近づいて来る姉さんの横顔が見える。お風呂上りだからなのかもしれないけど甘い匂いがして、相手はエリ姉さんなのにさっきから凄いドキドキする。
「あっ、えと……それで姉さんは俺のアイテムで通学の時とかは認識阻害してるだけ……なんだけど今は大丈夫なの?」
「ああ、ユリ姉ぇに言われてな……私は少し周りを気にし過ぎてるらしいからな、このシャツを着ている方が丁度いいらしい、少し不安だが……」
騙す形でこのシャツも着せてたからなぁ、すっかり忘れて一ヵ月経っちゃったけど前にこの件についてはユリ姉さんに相談した時は黙ってた方が良いと言われてそのままにしていたが、俺の正体が完全にバレたと同時に二人で色々話し合ったらしい。
「ま、姉さんは強いから大丈夫だよ!! それにさ……」
「それに?」
「本当にエリ姉さんが困った事になったら過去を変えてでも助けるから心配しないでよっ!! あ、もちろんそうなる前にも助けるから!!」
なぜか雰囲気とか、あとは暗いからとかで俺の目には姉さんのいつもの自信満々な感じが無くなって不安そうに見えていて、だから思わず叫んでいた。
「ふふっ、そうだな……じゃあ困ったら助けてね? 元勇者さま?」
「うん!! こっちの世界ならある程度は何とか出来るからね!!」
そんな事を言っていたら今の俺の大声にユリ姉さんとルリがこっちに走って来て湖の方まで聞こえたから心配したと言って来た。どうやら湖畔で小さい打ち上げ花火をするらしくて呼びに来る途中だったらしい。その後は三人を連れて一瞬で湖まで転移すると綾華さんとエマさんが準備していたので、見ていると本当に火を付けただけで思ったよりもショボい花火が打ち上がった。
「あ~やっぱ市販のだしこんなもんよね……」
「ま、しょうがない……花火大会のとかって八尺玉とか言う専用のやつみたいですし、こんなものが限界ですね」
二人が苦笑いしながら言っているのを南美ちゃんも少し不満そうにしているが、今の光景を見てセリカとモニカの異世界組は違う感想を持ったようだ。そして実は俺も同様だった。
「ねえ? モニカあれって……『フレア』の簡易版よね?」
「ええ、魔力反応は有りませんでしたが昔、魔法を使えるようになって遊んだ時に空に打ち上げたのに似てますね」
「そうだ……フレアに似てるんだ花火って」
生活魔法『フレア』――――これは火を付けたり何かを燃やしたりする魔法だ。火炎系などの攻撃魔法とは違って出力を調整するのが面倒な魔法だが、そもそもが一般人の魔力がそこまで無いので普通に火種として、または農家は野焼きに使ったり向こうではライターからバーナーくらいまでの威力で調整出来る便利なものだった。
「誰が最初にやったか空に向かって打ったら今みたいにショボく光るんだよなぁ」
「ええ、孤児院に居た時に兄さんがやってくれました……」
兄さんとは第一のアルヴの事か、二人が孤児院に居た時はそんな事をしていたんだな、自分達には魔力しか取り柄が無かったからだと聞いて、また思い出すのはあの決戦の最後の言葉だ。そんな風に思っていたら横にいたセリカが俺の腕をツンツンとしてきて言った。
「ねえ、勇者カイリ? あなたの魔力ならもっと大きくなるんじゃなくて?」
「いや、それだったらフレアの上級魔法フレイムとか俺の聖剣に火炎魔法付与させて空に打ち上げた方が……やってみるか?」
そうだったのですよ、俺の魔法ならもっと火力は大きくなるし、聖剣ならば調整も効く……向こうじゃ花火なんて文化無かったからやらなかったけど面白そうだからやってみるかと二、三発を空に向かって撃ってみた。
ヒュン――――ドーン!!
「えっ!? 凄い……けど形が雑ねぇ……」
「難しい……このくらいか?」
今度は少し威力を弱めて外に放射状に広がるように調整するが風が吹いてきたのか流れて変になってしまう。
「う~ん、なんか違うよカイ、あれかな? 最後のキラキラってやつ無いと思う」
「そう言えば最後広がったあとに光るな……でもそんな事……」
「なるほど、最後に光れば良いのですね、私が合わせますマイマスター」
「できるのか?」
「はい、お任せ下さい!!」
そう言うと俺はフレイムを空に向かって撃ち込む、これはあとでネット知ったのだけど俺のやった花火モドキは菊花火と言われているものだった。スタンダードなものらしい。それに合わせるようにモニカは特製の爆弾を転移魔術で俺の花火と重なるように爆発させる。なんか少し違うけどキラキラはした。
「あ、快利。あと単色なのも問題ね。色がおかしいのよ」
「いや魔法だから色を複数にするなんて無理だから」
しかし今度はユリ姉さんの無茶振りは酷かった。そもそも魔力を炎に変換して撃っているので色とか考えてないから、たまたま俺の魔力の色がスカイブルーでその色しか出せないから。むしろモニカの白いキラキラ付けただけでも感謝して欲しい。
「では私がやってみましょうか勇者? 魔力の質が違うので私が使うフレアなら違う色が出るかと」
「あぁ……なるほど……セリカの色って何色だっけ」
「私は赤ですわ!! 紅蓮の騎士たる我が家の赤色ですわっ!!」
あぁ、そう言えばセリカの父親も『紅蓮』の称号を持った貴族騎士だったな。俺の仲間の一人の剣の師匠でもあったから強かった。そして今度は三人の合体技で最後に打ち上げたのだけは一番上手く出来ていた。
「た~ま~や~!!」
「きれいに出来たじゃない? 快利?」
「うん!! 青と赤のコントラストいい感じだったよ!! カイ!!」
ユリ姉さんとルリにも合格点を貰えたようだ。南美ちゃんと綾華さんは今のをスマホで撮ってたらしく自分のSNSに上げている最中だった。すげえアイドル……そして横のマネージャーは氷〇果汁を片手に「いい夜ね……」とか言ってる。
「な、なあ……ルリ」
「ん? なあにカイ?」
「ルリのお母さんって、お酒、好きなんだね」
「あはは……なんか日本のお酒が好きみたいだよ? あと日本はそこら辺でお酒飲んでもいいから自由だ~って言ってたかな」
そう言えばネットの記事で見た事がある。海外では店や家以外ではお酒を飲んだりは禁止なところが多いらしく日本みたいに花見で飲んだりとか昨今だとハロウィンなんかで飲み歩きなんてのは絶対に出来ないそうだ。
エマさんは北欧出身だし、当然その辺りは違ったんだろうが……飲み過ぎじゃなかろうか。
「あっ、そろそろ倒れそうだから行くね? カイ、また明日!!」
「ああ、おやすみルリ」
まさにエマさんがぶっ倒れそうなタイミングでルリが間に合ってそのままトワディー組は帰り支度を始めたので俺も残りのメンバーに声をかけてそれぞれのペンションに戻った。一応は結界は今夜はかけなかった。その理由は簡単だ。
(今回は俺の方が夜這いかけるからね~♪)
決して十八禁的な意味じゃないからね?俺にそんな度胸は無いんで……だから勇者のくせにDTなんだとか言わないで下さい。実はさっきエリ姉さんと話していた時に思い出したんだ。こっちの世界に戻って来てすぐエリ姉さん用のTシャツ作った時に神々の視点でステータスを見た時に有ったんだよ……姉さんの状態異常『トラウマ』レベル(極限)ってなってたんだ。
そこで気になった俺はユリ姉さんの方も悪いとは思ったけど調べたら『トラウマ』レベル(大)となっていて今も二人ともステータスは治っていない。
(これどう思う? ガイド?)
『トラウマには内的要因と外的要因が在ると思われますが……勇者の脳内と照合しても今回の加護対象者への対処は全てを満たしているとは考えられません』
(だよな……でもこれ以上は本人のプライバシーに突っ込むだけだし)
『そこで勇者カイリに提案です。内的要因は無理でも外的要因なら分かるかと思われますが?』
(どう言う事?)
『勇者カイリ、前回は加護対象者の秋山絵梨花に対して聖者の眼を限定的に、つまり骨格部分にのみ使い、医療魔術と回復魔法で彼女の胸部の骨などの歪みを矯正しましたね? つまり神々の視点を彼女の《《肉体全て》》には使っていないのでは?』
つまりガイド音声の言いたい事はこうだった。前回姉さんをスキャンした時やスキルで見た時は骨格や胸とかしか見て無くて、ステータスも内面しか見れてないだろって言う事だった。つまり結論としてガイドが言いたいことは――――。
(姉さんの普段は隠されてる部分を見て原因を探れって事だ……)
今にして思えば俺は戻って来てからユリ姉さんがスカート履いてるとこを一度も見た事が無い。学生時代も真夏なのに真っ黒のタイツを常に履いていたのを思い出す。そしてそれはエリ姉さんも同じだった。
『恐らくはそこに秘密が有るのかと思われます……あとは予想がつくのでは?』
貴族戦争時代を思い出す……消えない傷は内面だけでは無くて外面にも……それこそ異世界では王が禁止にした奴隷印を付けられた捕虜や女子供もいた……そして俺はその全てを無かった事にするために記憶処理用の精神系の魔法と回復魔法そして医療魔術を三日三晩、戦争の被害者にかけ続けた。
「じゃあ、やるべき事は決まったかな……うん。夜這いをかけるよエリ姉さんに」
◇
「ふぅ……ついに話しちゃったよ、ユリ姉ぇ……」
「あの男のこと? それとも私たちの傷のこと?」
「あの男や過去の事は話せたよ……でも、傷跡の事は、話せなかった……」
私の部屋にユリ姉ぇが来て話題になったのは当然のように快利と私の会話の中身だった。たぶん露天風呂に入った時の様子から私が快利に話そうとしてたのがバレたんだと思う。本当はもっと大人になってからトラウマを克服出来てから話そうと思っていたけど、どこかで願ってしまった。
快利に話せば解決してくれるのではないだろうか、医者ですら治せるか怪しいこの過去の傷を実の父親に熱湯をかけられて負った背中の傷を、だが言えなかった。最後の最後で怖くて言えなかった。
「そう、頑張ったね……絵梨花は凄いよ。私なんて絵梨花に庇ってもらって傷跡が足とお尻だけなんだから……大部分はあんたが庇ってくれたから……」
「だってユリ姉、ガクガクに震えてたじゃない……」
「あの時は絵梨花だって怖かったのに……ほんと姉失格よね。いつも妹と最近は弟に助けられてばっかりで……」
そう言いながらも私をギュッと抱きしめてくれる胸はとても暖かくてそしてホッとする。そして同時に思った。
「やっぱり私より大きくて柔らかいなユリ姉ぇの胸……これじゃ快利も見たがるわけだ……」
「なに言ってんのよ……もう、あの子は……快利は何だかんだであんたに一番懐いてるわよ? 私は酷いこと言い過ぎて気付いた時には遅すぎたから、どこかで遠慮してるの分かるわよ……」
「そうでもないさ……あいつの初恋はユリ姉ぇなんだ、小さい頃から目で追ってたの私は見てて知ってたから……だ・か・ら、その胸で誘惑したら快利なんてイチコロだと思うよ」
そう言ってユリ姉ぇの胸の束縛から離れると苦笑しながらソッポを向く。私たち姉妹は普段はこんな話はしない。だけど無性に怖くなったりすると二人だけで過去の話をする。これは母さんにも話せないし話したくない事だ。
だって母さんはどんな形であれ一度は私たち姉妹よりもあの男を庇ったからだ。あれから謝ってもらったし、もう完全に関係を断ち切った今でも心のどこかで信用は出来なかった。
「母さんが悪く無いのは分かるんだけどね……」
「ここまで育ててくれたのは感謝してるけど……さ」
しかし最後の最後で私たち姉妹は見捨てられたという思いが残ったのも事実だ。だから私たちは今のお父さん、つまり快利のお父さんとは全く仲良く出来なかった。父さんは快利を含めて私たち全員に対して余りにもドライで逆に怖かった。
当然そんな状態だったから私は不愛想に、ユリ姉ぇは父さんと顔を合わすごとにビクビクしていた。そんな私たちを見て快利はどう思ったのだろうか?自分の父を追い出した嫌な姉と写っていたのではないだろうか。
「考えれば考えるほど、私は快利にとってろくな姉では無かったんだな……本当に酷い姉だ……」
「私なんてもう株価暴落して何とか人間扱いみたいなとこ有るから心配しなくても大丈夫よ」
そんな風にユリ姉ぇは慰めてくれるけど最近はどう見ても仲が良いのは目の前の姉の方だ。家でも一緒に料理を作っている後ろ姿は正直羨ましい。私は料理の腕は完全に母さんの遺伝で気付けば失敗しているという有様だ。
「そうだよエリ姉さんは気にし過ぎだしユリ姉さんも卑屈になり過ぎ、最近は料理の手伝いとか助かってるしさ」
「そう? 取り合えず次は煮付けにちょうせ――――」
「か、いり? お前……」
そんな私達姉妹の会話に気付けば普通に混じっていたのは天井に張り付いてこちらを見降ろしていた義弟だった。こんなんだが一応は世界を救ったりしているし、この間は魔王も倒していた。だが今はどう見ても変質者のそれだった。
◇
しまった。バレないように今回は勇者の盗賊用装備で来たから全身黒タイツの恰好だった。主に潜入工作用に作られた装備なんだけど高確率で見つかるんだよね……しかも顔だけ出ている仕様だから見られたらすぐにバレるんだ。
「バレちゃあ仕方ない!! とうっ!!」
「………………快利」
「なんだい? ユリ姉さん!!」
こういう時は明るくハキハキと行けば案外上手く行く……はず。ユリ姉さんは少し驚いてるだけの様子だけどエリ姉さんは顔面蒼白といった感じだ。ま、仕方ないか二人が寝静まった後に突撃しようとしたら二人がいつまで経っても寝ないからついつい相槌を打ってしまった。
「どこから盗み聞きしてたの?」
「今来たとこ……待ってないよ」
「待ち合わせしてないから……真剣に聞いてるんだけど」
意外とユリ姉さんが余裕だな、トラウマレベルが”大”ってなってたけど”極限”との間は意外と有るのだろうか?俺は少し疑問に持ちながら取り合えず二人に向かって言う事にした。
「ま、二人にも色々有るんだろうけどさ……二人の体の傷も心の傷も俺が治すんで、さっさと横になってねユリ姉さん、エリ姉さん?」
「「っ!?」」
二人が絶句しているけど気にしない。だって俺は元とは言え勇者だから困っている人は助けなきゃいけない。だけどそれ以上に二人のトラウマが思った以上に重かったからね。だから助けるよ……だって俺は二人の義理とはいえ弟なんだから。
誤字報告などあれば是非とも報告をお願い致します。(感想ではなく誤字脱字報告でお願いします)
感想・ブクマ・評価などもお待ちしています。
この作品はカクヨムで先行して投稿しています。
下に他作品へのリンクが有りますのでよろしくお願いします。