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下町より下の町があった

ゲーム内容のネタバレがあります。ご注意ください。

今日、勇者アキノと仲間のフンドシは古びた教会を出発しました。

そして協力して魔物を倒しながら、再びデルカダールの町に帰って来ました。


帰って来たとはいっても、アキノが一昨日、うろついていた下町ではないのです。

どうやらあそことは違う場所に、貧民街があったようです。



そういえば、あちこちうろついて他人の家に侵入しまくっていた時に、裏路地に行くような道があったな。

町を警護している兵士に「ここから先は貧民街だから、危ないので通せない」と言われたっけ。


あの時は、その先の設定がないのでプレーヤーを行かせないようにしているのかと思ってたけど、ちゃんと創ってあったんですね。

感心しました。



ちなみに、今日は「土曜日」です!

つまり勇者アキノは、賢者ムコーからリアルタイムでアドバイスを受けることができるのです!


ムコーのプレイは、やはり一味も二味も違いました。

まず最初に、買い物をしたほうがいいと、教えてくれたのです。


「ばあば、仲間がいるじゃないですか。だいぶ進んでますね。あ、ここの店で装備品を買って、二人に着せておきましょう」


えー?!

こんなボロっちい店の装備で大丈夫なのぉ?


「Xボタンでここの表示を開けて見たら、この店に置いてある皮鎧で、防御力が何ポイント上がるのかわかるんですよ」


よく見ると下の方に、アキノ、フンドシの個人別に、増加ポイントが書いてあります。

知らなかった Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

こんなことなら、一昨日、町をうろついている時にもっと綺麗な店で買っておくんだった。


あの時、店に入ってはみたけれど、カッコイイ武器がなかったから、買うのをやめたのよね。

店では壺かなんかを割っただけだったりして。


結局、賢者ムコーの勧めで、アキノは変な帽子も二人分、買うことになりました。


勇者は仲間のフンドシの分までお金をだしてやるのねー 

盗みを働いて貯めた所持金が、一気に半分になっちゃいました。(;´Д`)


節約家のばあばとしては、なんともいえない気分です。


いや、戦闘力を上げるのが大切なんだから。

この世界で、老後の貯蓄を心配しても仕方がないんだし……


そんなことをブツブツつぶやきながら、なんとか自らに散財した言い訳をします。



そして賢者ムコーは、こんなことも言うのです。


「この機会に、フンドシに薬草を渡しておきましょう。それをやっとくと、戦闘中に自分で回復してくれますからね」


うげっ!

それって、自分の薬草が足りなくならない? 

この間から、何回も使っちゃったよ。


ばあばは、一度死んだトラウマから、アキノのHPが減り始めるとハラハラするのです。

ヤバいと思ったら、戦闘もうっちゃっておいて、HPが回復する薬草を使うクセになっていました。


「勇者にはホイミがあるから、MPを消費してそっちを使えばいいんですよ」


あ、そういえば、そんなホルモン焼きっぽい名前の呪文を持ってたね。

なるほど~



この後、勇者アキノは貧民街でも壺を捜し歩きます。

だって、所持金の減少が気にかかるんだもの。

↑ 貧民からも絞り盗る勇者 (^_^;)


ただ、ウロウロしたおかげで、変わった素材をゲットできました。


そしてその素材を持っていたので、貧民街から下町に通じる道を通り抜けるというクエストを、スムーズに達成できました。




次の場面は、慣れ親しんだデルカダールの下町です。

先日、盗みをするために飛び回っていた経験から、アキノの頭の中にはこの町の地図がしっかり入っていました。

画面左下の地図に表示されているピンクの印に向かって、サクサク進んでいきます。



あ、ここだったのか!


先日、賢者ムコーに質問した「屋根の上からお金持ちの住む区域に行く」というルート上に、目指す印がありました。


この屋根の上からどう行ったらいいのかが、わからなかったのよねー


「達成してなかったところに、また来れて良かったじゃないですか。じゃあ、ばあば、今度は周りをぐるりと見回してみてください」


ムコーに言われて目線を動かすと、なんとムコーはルートを発見しただけではなく、とんでもないものも見つけました。


「あ、ばあば。あそこに宝箱がある。ゲットしましょうか」


はぁ?!

なんであんな所に宝箱があるのよ!( ゜Д゜)


いやいや、ばあばの技術じゃ、あそこに行くのはムリだわ。

ムコー、ここは代わりにやって!


「わかりました。やってみます」


ムコーにコントローラーを渡すと、あっという間に宝箱の中身をゲットしてくれました。

その上、アキノの知らない道を、これもあっという間に走り抜けます。


(;´∀`) そ、操作技術が違いすぎる~

あなたはル〇ン三世ですか?



「はい、どうぞ。じゃあ、ばあば、自力でお金持ちの住んでるところに行ってみよう!」


コントローラーの持ち主が変わると、画面の中の勇者は、途端に挙動不審になります。

視線をフラフラ揺らしながら渡り綱を探します。そして屋根の上を、ゆーっくり、ゆーっくり、ジワジワと綱に向かって進み、綱にそろぉーりと足をかけて渡ろうとして……屋根から落っこちてしまいました。

(´;ω;`)ウゥゥ


「ありゃりゃ、でも大丈夫。ばあば、めげずにもう一回いってみよう!」


賢者ムコーに笑いながら応援され、勇者アキノは、再チャレンジします。

そして、今度は這う這うの体で綱を渡り切ったのでした!


うおぉぉぉ、おら、やっただ!

\(^o^)/



(* ̄▽ ̄)フフフッ♪ やっとここに来れた!

金持ちからの盗みは、義賊だよね。( ̄▽ ̄)V ニヤリ


あちこちの家に忍び込んで盗む気満々の勇者でしたが、選んで入った家が悪かったのか、なんと早々にイベントが始まってしまったのです。


えぇーーーーっ、これからようやく金目の物をだな……

↑ この人、自分が勇者だということを、忘れかけてるよ。



ゴホン、えっと、どうやらイベントに沿って、明日は違う場所に移動することになったようです。

(^_^;)


勇者の明日は、どっちだ?!

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― 新着の感想 ―
[一言]  はやく一人で先に進めるようになるといいですね。  気持ち的にも、賢者の負担軽減のためにも。
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