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日曜日の昼下がりに宇宙  作者: 君月 満
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3人の持論が重なる時

才太:そしたら2つ目の「笑う」事って何だ?


楽毅:それも簡単だよ。才太、お前は一人で笑えるか?イキナリ一人で笑い出したら変態だと思われるぞ?いいか?「笑う」事はな、「人と人の間にあるモノ」なんだよ。分かるか?人と人のコミュニティがあって、初めて生まれるモンなんだよ。だから、神は色々な人と触れ合い笑いながら、その「モノ」を享受しなさいって言ってんだよ。おそらくな。


森岡:そのモノって何?


楽毅:あー、そればっかりは、分かんねーわ。「モノ」についてだけは、いかんともしがたいわコレ。「笑い」以外の事は分かんねーよ。


才太:お前、突然諦めんなや!だから、それは「慈しみ」や「愛情」、「友情」とかだろ?サイコパスかお前。「ソコ」を恥ずかしがって惚けてんじゃねーよ。


楽毅:ここまで語って、サイコパス呼ばわりは酷いだろよ。わ、わかんねーモノは、わかんねーんだよ!お前…そろそろ俺…泣くぞ?


才太:さすがに泣くのはやめれよ。ウザすぎんだろ。ん〜、「人と人の間にあるモノ」…か。何かそこら辺が大事な何かに繋がるヒントに思えてきたなー。


森岡:ん……!そうか!!「人」と「人」の間に「感情や思い」が生まれると、そこで初めて「人」は「人間」になるのかな?「人」じゃ、まだ、半人前なんだよって、もっと色々と感じなさい、経験しなさいって、神は教えてくれてるかも知れないね。


才太:でも、ちょっとまてよ…感情って言っても前向きなモノとは限らねーぞ。怒りや悲哀もある訳だし。そんな後ろ向きな感情も享受しなさいってか?


森岡:もしかしたら、その部分も含めてるのかもな。悲しい思いは誰しもしたくない。でも否応なしに、それは訪れる。それが人の(カルマ)と呼ばれるモノなのかもな。


楽毅:そう!それだ!そういう事よ!いやぁー、神もなかなかやるじゃねーか。大体解決したなー。ふぅ。


才太:お前、「ふぅ。」じゃねーよ。勝手に終わらせんな。最後の「祈り」は何の意味があんのか言ってみろよ。


楽毅:バレた?ん〜…。だからコレは真面目に言うと神への「報告」や「捧げモノ」だろうよ。神ともなると、物品の捧げモノじゃ、意味ねーんだな。何せ、その物品は「神自身が作って、人間に与えたモノ」だからな。神からしたら、形を変えて端的に突き返されてるようなモンじゃねーか。そんなモンじゃ、神は喜ばねーよ。やっぱ、人間の「祈りの捧げモノ」を待ってるんだよ。そしてな、その「祈り」の内容が、先に言った人の世で「働く」事、「笑う」事で得た「自身が培った経験やあらゆる感情、知見」でさ、感謝を込めて報告、伝達する行為がまさに「祈り」になんだよ。


才太:今度は「人」と「神」の間にあるモノ…それが「祈り」か。でもよ、神から感じる「思いや感情」ってなんだろ?そして、その祈りを受けた「神」はその後どうすんだろ?「神が抱える謎や問題の解決」にどう寄与すんだ?


楽毅:なんだろなー。あれだろ?参考にすんだろ?ビッグデータとして保存しときまーす。そのウチいずれ使いまーす。タイミング観て適宜運用しまーす。ってよ。アッ!アレだ!アレッ!アカシックレコードってヤツじゃねーか??ユング…だっけ?そしてお前。お前自身がさっき声高に述べてたじゃねーか、プログラマーだか創造主だか作者だかわからねぇが、その者の意図をビンビン感じるってよ?そして具現化した産物やこの平和のありがたみからからもよ?お前、忘れてんじゃねーよ。


才太:そうだわ(衝撃を受ける)…。トップダウンとボトムアップが今、マジで繋がったな。ちょっと寒気した。


楽毅:ウェーイ。(才太とグータッチ)


森岡:オイオイ、本当ソレ繋がったか?俺はまだ全然思慮不足だと思うがな。でも、楽毅の持論はなかなか面白かった。もしかしたら、以外と一部の真理をついているのかも知れないよ。まぁ、ラーメン食わせて良かったわ。


楽毅:ちょ、まてよ。ペットに「エサを与える」的な言い方辞めない?


森岡:え?


楽毅: え?じゃねーよ。バカヤローがー。


森岡:お前が馬鹿って言うなよ。馬鹿。


楽毅:「」(俺はいつから馬鹿キャラになったんだ?と、しばし考えている。)


才太:でもよ、やっぱ、「人の祈りを神に捧げる事」が、「神の悩みや孤独、問題の解決」にどう関係するんだ?


森岡:そこよね。どうなの?楽毅。


楽毅:ん、ん〜。何でだろね?俺はさっき述べた事しか分かんねーなー。才太は?(馬鹿って、言われ過ぎて、ちょっとヘコんでる。)


才太:そうだなー。(楽毅がヘコんでるなと、ちょっと気にしてる)


才太:…。もしかしたら、「神」は一人じゃないのかもな。いわゆる「唯一神」じゃないって事。


楽毅:あれか?「八百万の神」ってヤツか?


森岡:あぁ…八百万ねー。何だかよく聞くヤツねー。


才太:ん〜。八百万までかは分かんねーけど、もう1人加えて、計2人以上は居るんじゃねーのかな?


楽毅:何で2人と言えんだよ?(森岡がちょっと雑になってね?)


才太:多面的だろ?人間は。その内面てのは良くも悪くも、その時代やその環境、または、その時の感情で簡単に変わるモンだからな。お前らも今までの人生で身に覚えがあんだろ?善行も悪行もな。まぁ、色々あるけどよ、突き詰めていくと2つのモノに集約される…要は善悪の感情に基づいて人間の行動は決まりやすいって事。人間てのは表裏一体、善の神、悪の神が日々内面に混在してんだよ。だから2人!


森岡:我々人間に影響を及ぼす存在。2人の神か…。でもそれじゃ人間はただの操り人形じゃないか?単なる善悪の神のおもちゃじゃない?


楽毅:そだな。そうだよお前。俺ってモンがねーだろ?


才太:いや、人間には自由意志があんだろ?コレが大事じゃねーか?いくら善悪の神に影響された所で、自分自身の事は、最終的には自分で決める。つまり決定権は人間にあるって事よ!


楽毅:才太…お前の理屈だと3人目の神が登場する事になるなぁ…。2人の神をも抑える3人目の強力神……。えぇ??俺って神なの?お前も?森岡も?…神?


才太:おう。お前自身にとってはお前は神なのかもな?俺にとっての神じゃねーがな。ソコは絶対そう。今思いついたがよ、「八百万の神」には、実は「人間」も含まれるのかもなー。


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