3人の持論が重なる時
才太:ヤンねーよ。キレんな馬鹿。それにお前、ケンカ弱いだろ?知ってんだぞ?
楽毅:うぅ…。お前、俺に厳し過ぎない?
才太:お前みたいな奴を「竜頭蛇尾」って言うんだよ!
楽毅:リュートーダビ??何それ?馬の名前か?
才太:「」
森岡:「神の謀、人智は及ばず。」か。
2人:え?何?突然。
森岡:え?あぁ、いやいや、何でもないよ。人類の叡智なんて、「神の計画」からしたら、たかが知れてるって事かな?結局は「人間万事、塞翁が馬」よね?
才太:どうした?…森岡…何かに達したか?帰ってこいよ。まだ早いぞ。
楽毅:森岡、日本語で喋れよ。意味が分からんぞ。
森岡:日本語だよ、楽毅、馬鹿。
才太:ぷ。
楽毅:お前、馬鹿って言うなや。(スマホで調べる)
森岡:答えが出ない事は大前提だけど、それでも俺が一番言いたい事は、何で「神」は「人」を作り、この世の中の「生物の長」にしたのか?その意図が知りたいんだよ。
才太:森岡、お前が想像する「神の計画」について疑問を持つのは勝手だがよ。世の中の仕組みが、まったくの「偶然の産物」という説で片付けるのは、俺は腑に落ちないぞ。だって、そうだろ?俺達は今、こうやって暖かい部屋の中で、ラーメン食って、コーヒー啜って、スマホいじって、その気になれば、この日本から遠くにある国で生活している人々とも瞬時にコミュニケーションが取れる。そして、何も心配ない環境で俺達が話し合いが出来る事!その意味が分かってんのか?これは、要は「文明社会における平和の享受」でもあるんだぞ?その平和と文明は誰が築き上げたと思ってんの?
楽毅:そんな分かりきった事を、上から目線で述べてんじゃねーよ。アレだろ?アメリカだろ?U.S.A!U.S.A!カーモンベイビー、ア・メ・リ・カ!!
フワッ!フワッ!フワッ!インスパイアー!!
才太:インスパイアーじゃねーよ。お前、この話題に飽きてねーか?帰る?
楽毅:ウヒッ。帰らない。
森岡: ……。先人だろ?
才太:んだよ。先人だよ。地球全ての先輩方だよ。あらゆる国々において発明や開発によって産まれた文明のリキってやつだよ。カップラーメンだって日本で研究開発されたモノなんだぞ。
楽毅:え?そーなの?
森岡:イヤイヤ、俺は先人達の苦労を軽んじている訳じゃないよ。飽くまでも「偶然の産物」である可能性も踏まえないと、何だか視点の「偏り」を感じてね。お前は「カルト」って言葉を知ってる?
才太:まぁ、知ってるけどよ。盲目的に信じるのも確かに、何らかの「反社会的行動」に繋がる危険性を持ち合わせる感はあるわな。
森岡:うん。まぁ、まずはね?いわゆる「神」が存在していたとしたら、結局、「神」は何がしたいんだろう?って話しをしたいのさ。
才太:それをお前、これから一つずつ掘り下げるんじゃねーかよぉ…。
3人:(しばらくの沈黙)