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日曜日の昼下がりに宇宙  作者: 君月 満
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3人の持論が重なる時

日曜日の昼下がりに、2人の若者が「とあるアパート」を来訪する。入室するなり2人は言い合いを始める。

•••••アパートの一室で3人の若者が持論を展開しております。何やら穏やかじゃない様子•••••


だから、誰も分からないんだって!分かる訳ないだろ?分かってたら、こんな世の中にはなってないんだよ!馬鹿か?お前ー。神だなんて、そんなモン存在してねーんだよ!居るか居ないかなんて分かんねーよ。「宇宙」だ、「宇宙」!


は?馬鹿って事はないだろ!ちょっとは真面目に考えないと話が先に進まないでしょ?それなら、お前に説明できんのかよ?あぁ?じゃ、何なのコレ?世の中どうなってんの?神が存在してないって断言出来る根拠は?ソースは?それに何だ?「宇宙」って。お前、分からなくなったら、昔から何でも「宇宙」で片付けんなや!


まぁまぁ、俺はサイタもガクキもどっちの意見も分かるよ。うん。だから、言い合いはやめてさ?せっかくラーメン作ったんだから、はよ食べれば?ノビルよー?ズズーッ。


2人:うるせぇなお前、意見ないなら黙ってろ!!


…って、お前ら…休日の真昼間から突然人の家来て、腹減った言うから、やさしい俺がひもじいお前らに貴重なラーメン作ってやったんだよ?ラーメンだって、タダじゃないんだよ?有り難く思えよ?モリオカ様!有難うございます!だろ?はよ食えよ。


2人:おぉ、そうだな。腹減ってるから話し合いにならねーのかもな。ひとまず食うか。ズズ、ズズズーッッ。


才太:……ふう、食ったな。モリオカにしては中々美味いラーメン作れんじゃねーか。ご馳走さん。


楽毅:俺も!


森岡:うん。俺もって何だよ楽毅、馬鹿。


楽毅:あ、あぁ、ご馳走さまっ!美味かった!


才太:ぷ。………まずよ…お前が言う宇宙ってのをキッカケに考えるとよ、俺たちに一番関係してんのは地球だよな?地球って、宇宙空間に漂う沢山の岩がくっ付いて出来たんだろ?それは間違いないよな?


楽毅:おうよ。

森岡:うん。


才太:くっ付いてるんなら、くっ付かせる「何か」が必要だろ?要は接着剤か、磁石みたいなモンだな?物理学から言うと、引力だな。当たり前のように誰もが知ってるようで、実は誰もが知らねーモンよ。コレが働き続ける意味が何なのかを……


楽毅:お前!それニュートンだろ?ニュートン。ニュートンね。万有引力の法則だろ?ニュートン。リンゴ落ちるやつ。


才太:ニュートン、ニュートンうるせぇなぁ。お前が知ってる情報を総動員してニュートン言いたいだけじゃねーか。リンゴ落ちるやつって、それ説明になってねーから。


楽毅:う、うぅ…図星だ。だけど、現実そうなんだろ?


才太:まぁな、多分そうだ。その引力ってのは、要は引きつけるPOWERだな。そのPOWERが地球の中心から森羅万象に影響してるんだよな?俺たち人間も含めて、ありとあらゆるもの全部。水も空気も。じゃなきゃ、地球は円くならないもな?まぁ、ちょっとは楕円形してるらしいけど。それもそれで不思議だがな。


楽毅:結局お前は何が言いたいんだ?


森岡:うーん…


才太:まぁ、聞け。だから、そのPOWERだよ!神がかってるだろうよ。スゲー事だと思わないか?全部だぞ?全部に24時間365日、毎日、毎日、ずーっと影響し続けているんだぞ?今、この瞬間にだってな!コレはもう神様だか、プログラマーだか、創造主だか、呼び方は分かんねーけど、超越存在の所業としか思えないだろうよ。要は何たるかの「意思」が働いてるとしか思えないって事!何たるかの「意思」を持って、POWERを使って、森羅万象の「物」が出来てるんじゃねーのか?その多数の「物」の中の一つである、俺達みたいな、ちっぽけな「人物」が感情を携えて、疑問を持ち思考し、今こうして持論をぶつけ合ってる。


森岡:ちょっとまってよ。そのPOWER?が発生してるからと言って、そこに「意思」があるとは断言出来ないんじゃないかな?才太が言うPOWERと意思が相関する理由は何?それに、全方位から外力が加わって地球は円形をしているかも知れないし。おにぎりみたいなイメージかな?ギュッとされ続けての円形ね。必ずしも内部から引きつけの力だけが働いているとは言えないでしょ?外部と内部、同時に力が加わっているのかも知れないし。そして、単純に全ての物や事象が偶然の産物なのかも知れない。引力も鉱物も生物も…俺たちの存在だってね。もしも、その超越存在が存在していたとしたら、俺達人類に「魂」を与えて色々考えさせて、行動させて…何がしたいの???人類のみならず動物、植物だって現存してるよね?コレらの存在意義って何?もっと不思議だよ。それに、そもそも「魂」って何だよ?「感情や意識=魂」と言えるの?宇宙だよ、宇宙。


楽毅:森岡、お前その表現は俺が……。


才太:お前まで宇宙って言うなよ。…そうだな。さすが森岡は鋭いな。ん〜…。まぁ、考え方として、結果から原因を探求するんだよ。結果は「事実」だからな。その事実から掘り下げなきゃ、取っ掛かりが分かんねーだろ?事実を重ねて真実に近ずくんだよ。俺が思うに、その「意思」ってのは、建築に必要な「設計図」、生物に必要な「遺伝子」と同じ意味として表現が出来ねーか?やっぱ「物」を作るには意思を持って設計図が作り上げられるのは当然だもな。偶発的に設計図は産まれないだろ?その設計図とか遺伝子ってのはドラマの台本みたいなモンで、台本作るには作者が必要だろ?自然の造形や色々な生物の営みを改めて見つめてみろよ。やっぱ俺、「作者」と「意思」を感じるんだよなー。壮大なロマンをビンッビンッとよ?全部が偶然にも出来ましたー!「意味」なんて、なーんにもアリマセ〜ン。何て思えないなー。


楽毅:じゃ、俺達は台本で言動してんのか?それぞれにドラマがあるってか?俺の作者はママンとパパンだが、台本を貰った記憶がねーぞ。それに、先の展開が分かる人生なんていらねーよ。楽しみがなくなって、つまらねーだろよ。まぁ、先が分からねーのは不安な事だけど、先々が不安にならないために、この瞬間を一生懸命に生きて、学んで、俺の人生は俺が作者になって、俺が台本書くんだ。そして、もちろん俺が俺っていう肉体を通して主役を演じるんだよ!人には影響されねーよ。モブや脇役はまっぴらゴメンだ。


才太:うっせぇな、お前、俺が、俺が!って連呼し過ぎ!それに、当たり前だろ?何言ってんの?極端なんだよお前は。誰しもがその人生において主役なんだよ。そしてお前、チッセーなー、モブや脇役が居るから主役が立つんじゃねーか。周囲への感謝を知らない人の世界は進展しないぞ?これは、いつの時代だって人の世の中では変わらない常識なの!自分の事ばかり考えてる奴は、自己愛が強くて、無意識にワガママな他力本願中心な奴になる。気付けば周囲から人が離れてて、その果てには自分の事さえもキチンと始末がつけられない、それこそ、つまらない「人物」になるんだよ。


楽毅:お、おおおぉぉ、お前!俺がつまらない人間だってかー!!ヤンのかコラァー!!



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