異生物落とし
初戦闘です!
「危機?」
全国レベルの空手少年炎火シルフが軽く問う。
「ああ、だが、お前らが考えているほど簡単じゃないぞ。」
そう言うセイガの目には本当にヤバいと書いてあった。
「遂に、か。」
続けたのはユウヤだった。
「異生物落としだろ?セイガ。」
ユウヤがそう言うとセイガは頷き話し始めた。
「異生物落としとは、見知らぬ生物が現れる怪事件の事だ。」
「は?セイガ、なにSFの話してんだよ。そんなこと、ある訳ねえ。」
片目を髪で隠している真理レイヤが呆れたように言う。
「そうだよ。智勇くんが言っている事はあまりにも非現実すぎるよ。」
赤のロングヘアをもつ紅河アイリが続けて言う。
それに乗るようにみんなも文句を言っていく。
「って事で俺、帰るわ。じゃーな。」
レイヤはスタスタ歩き去って行った。
そして、レイヤが角を曲がった瞬間、
「うわあああ!?」
と、レイヤの叫び声が響いた。
急いで私達も角を曲がるとそこには見たこともない生物がいた。
「おい、なんだよ、これ・・・。」
「そいつが異生物だ!逃げろ、レイヤ!」
ドン
と異生物が腕を振り下ろした。
レイヤはギリギリでそれをかわしユウヤの後ろに隠れた。
「おい、セイガ、剣は!?」
「寺の中にあったよ。けど、僕らじゃ弾かれちゃう。」
寺の中…
私は急いで寺へ走った。
「おい、ユリナ!お前でも無理だって!」
「やってみなきゃわからない。」
寺の中には赤い剣があった。
すると、外で轟音がなった。
「!?」
急いでこれをもって外へ
ひやりと手に確かに感触が伝わった。
「え・・・?持てた。」
私は外へ走った。
外へ出ると異生物は2体に増えていた。
「ユリナ、あいつ増殖するみたいだ。」
私は剣を構え技を放つ。
「炎技 フャイアブレード!」
剣から炎の衝撃波が飛んでいき2体同時に当たった。
「みんなは私が守る!」
主人公はユリナだけじゃないんだぜ。