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俺は少々目立つらしい
門を無事に通ったあとゾグさん達と俺は真っ直ぐ冒険者ギルドに進んで行った。
街の門番は最初は俺を見て眉をひそめたがゾグさんの説得によりすぐに通ることができた。
周りを見渡すと色々な店があった。
屋台で串焼きを売るおばちゃんや自分の店を持ち食材を売るおっさん、道具屋、鍛冶屋などがある。
腹は減っていないが俺が今まで食べたものといえば魔物の肉だけなのでこの世界の食べ物にとても興味があったが金がないので我慢することにする。
「着いたぜ兄ちゃん、ここがギルドだ!」
そう言われて建物を見ると俺は驚いた。
今まで見た建物はせいぜい二階建て程度の大きさしかなかったがギルドは2倍近く大きいのだ。
すでに太陽はほとんど傾いているので他の冒険者は少ないようだ。
ゾグさんは馬車から降りてギルドに入っていく。少しすると中から二人制服らしきものを着た男性二人が出てきて馬車に近づいてきた。
「魔物を運びますので中に入って報酬を受け取ってください」
超いい笑顔で言われた。俺は何もしていないが...