表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

東方雪合戦

作者: ザイ

「雪だー!」

「銀世界だー!」

「戦争だぁぁぁぁ!」

「ちょっと待て!戦争って何⁉︎何をする気よあんたら!」


幻想郷にも冬が来た。

一面の銀世界に、はしゃぎ回る三人の少女、博麗霊夢、霧雨魔理沙、十六夜咲夜は咲夜を除いて戦争モードである。


「何って、雪合戦よ」

「咲夜もやろうぜ!ルールは簡単!当たったら負け!以上!」

「嫌よめんどくさい。折角の有給だもの、休ませなさい」

「今夜は……寝かさないぜ?」

「あらやだイケメン…じゃない!まだ昼間だし!普通に寝るし!……でも、やるにしても人が足りなくない?」

「それなら心配ないわ」


霊夢が少しニヤリとしながらそう言うと、咲夜の後ろから声が聞こえる。


「こんにちは皆さん。今日はよろしくお願いします」

「というわけで、妖夢を読んでおいたわ」

「妖夢を選んだのはまあまだ分かるわ。でもあの後ろにいるピンクの悪魔は何⁉︎」

「ああ、あれは妖夢の付属品みたいなもので、『ようむ〜お腹すいたー』とか喋りながら妖夢の頭噛むだけだから気にしないで」

「何そのタイトルなのに空気になったヒロインみたいな設定!」

「ようむ〜お腹すいたー」

「ダメですよ幽々子様、さっき朝ごはん食べたでしょう?」

「本当に言ってる…」

「ここまでテンプレだぜ」

「じゃあ早速やりましょう!チームは私と魔理沙、咲夜と妖夢でいい?」

「私は問題ないぜ!」

「私も問題ありません」

「じゃあ皆配置についてー」

「待って!まだ私の了承を得てないでしょうあなた!」

「あんたなら別にOK出してくれるし、わざわざ聞く必要もないかなって」

「ま、まあ私も了承するつもりだったし?別にいいのだけれど」


咲夜が顔を赤くしながら霊夢達とは真逆の雪の壁に向かって歩いている時に、魔理沙は思った。こいつチョロい、と。

それぞれのチームが雪の壁の内側に立つと、霊夢が合図をだした。


「準備は良いわね?それじゃあ、雪合戦、初め‼︎」

「おら喰らえや妖夢ぅ‼︎」


合図を出した瞬間に魔理沙が動いた。どうやら魔理沙は先に妖夢を倒してから咲夜を狙うつもりのようだ。


「そうはいきませんよ、っと!」


妖夢は体を少し横にずらしてそれを避ける。それを見た魔理沙は掛かった、とでも言いたげな笑みを浮かべる。

その瞬間、魔理沙の投げた雪玉が爆裂して、妖夢に雪玉の破片が当たる。


「なっ……!ひ、卑怯です!」

「道具は使うな、なんて私言ってないよな霊夢?」

「ええ、言ってないわ」

「こいつら…!だったら私も使わせて貰うわ!時よ止まれ!」

「うわ、玉が四方八方から来た!霊夢!」

「分かってる!『二重結界』」

「スペルカード⁉︎なら私も!『殺人ドール』‼︎」


ー ー ー ー ー


時間は過ぎ去り夕暮れ時。辺り一面

にあった雪は全て無くなり、少女三人が寝転んでいた。


「なあ、結局これってどっちが勝ったんだ?」

「さあ…。途中から勝ち負け関係なく弾幕ごっこやってただけだし、よくわからないわ」

「そういえば妖夢は?」

「「「あ」」」

「ここ……どこなんでしょう……なんか熱いし、ビキニのお姉さんが踊ってる……カオス……」


幻想郷は今日も平和です。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] お久しぶりです!((o(^∇^)o)) 冬といえば雪合戦! テンポのよい会話と合戦(!?)で、楽しく拝読いたしましたっ! 冬の良さを少し思い出せた気がします♪
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ