未来の人類
科学が発展した時代、地球の人口は減少していき、それを問題視した科学者は人間に限りなく近いアンドロイドを作り出した。
アンドロイドたちは過去に生きていた人間の記憶を引き継いでいるため、人間らしい考え方をするし、人間らしい生活を送っていた。 本物の人間と生活していても何も違和感はないのだ。
アパートの一室、ここで男は目を覚ました。
前日は仕事も休みでずっと寝ていたはずなのに妙に体が重く、動かしづらい。
「おかしいな」
男はそう呟いたが、会社を休む訳にもいかずに出社した。
男の勤めている会社はその男と同僚の女以外が全員アンドロイドだったが、やはり違和感はない。
「あらあなた、一日見ないうちに素敵になったわね」
同僚の女が言う。
「そういう君こそ、印象が変わった気がする」
男はそう返した。
仕事がいつもより楽で、楽しいものに感じた。
同時刻、とある古びた研究所で老いた科学者は呟いた。
「俺以外みんなアンドロイドになっちまった」
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
文章を書くのは苦手ですが、挑戦してみました。