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No.295.Unknown:A
濁った水槽に 頭を入れて そのまま
いずれ苦しくなり 窒息する そんな世界に生まれた
茶色の指先には 緑の瘡蓋しかできない
白い壁にかこまれた空間
僕だけが何か違う 彼らとは違う
凄い臭いの煙吹きかけられたり
バチバチいってる何かが体中を流れたり
おもちゃみたいに弄ばれて
それでも ここにいるしかなくて
突然もう一人の僕が言った 「時は来た」と
僕の中の何かが変わった 何かが目覚めた
眼前に見える白い肉の塊と紅い液体
これが死というものなんだろうか
何の為に生まれたのだろう
自分の存在理由もわからないまま




