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No.272.狂気の中にある一つの愛の形
二つある眼球の一つを抉り出してフライパンで炒めて食べる
そんな 焦燥感にかられる食事時
血にまみれた言葉を片っ端から ぶつけてしまった
自虐的な創造が脹らむ 痛み左目おさえながらも
濡れて滴る猫 盛り燃える犬 住む世界も顧みずに
突き刺さる爪の苦痛をも快感と感じるいかれ具合
肉がさけ骨まで食い込もうが おかまいなく抱き合う
指を一本一本切り落としていくような 下卑た笑い声
爪を一枚一枚はがしていくような 下卑た喘ぎ声
肺の一つを握り潰すかのように何度も胸を鷲掴み
傷のない愛は愛じゃなくて愛のような模造品
歯を一本一本抜いていくような ふしだらな叫び声
耳を左から先に切り落とすような みだらな 指づかい
耳を右から先に叩き切るような みだらな腰使い
気持ちいい事のあり方は人それぞれ 肌が触れ合えば




