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約束
私は昨日、あの人と約束を交わした。
昨日のことを回想する。
『やあ、僕に何か用があるのかい?』
『はい。お忙しいところお呼びしてしまって申し訳ありません』
『ああ、別にいいよ。忙しくないから』
『その……先輩のことが好きです。迷惑じゃなければ、付き合っていただけますか』
『迷惑じゃないよ。いいよ。付き合おう』
『先輩! 感激です』
『実を言うとね。僕も君のことが好きだったんだよ』
『そうだったんですか。嬉しいです』
『で、提案なんだけど、付き合うに当たって約束を交わさないか』
『約束……ですか?』
『うん。いかなる時もすこやかな時も愛し合うこと。これが約束』
『分かりました。約束します』
これが昨日のことだ。
私は今、先輩と待ち合わせをしている。少し、早く来すぎたか。
「やあ、待たせたね」
「あ、先輩!」
先輩は、キャミソールにフリル付きのスカートで現れた。
先輩は私の……わたくしの自慢の彼女だ。
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