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黒き死神が笑う日  作者: 神通百力


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凍てつく

 これは地球からの警告なのだろうか。それとも政府の陰謀か。

 いったい誰が何のために――


 ☆☆


 コンビニで昼ごはんを買った帰りのこと、前を歩いていた若い男性が突然、上から降ってきた氷に押し潰されたのだ。

 歩道と氷の隙間から血が溢れてくる。氷の高さは二メートル以上で、横幅は五十センチ以上はあると思われた。

 俺は恐る恐る空を見上げた。背筋が震え上がった。数え切れないほどの氷が降ってくる。

 辺り一帯から悲鳴が飛び交い、俺は必死に氷から逃げ続けた。

 その間にも老若男女が次々に押し潰されていく。溢れ出た血に足を取られ、押し潰されている者もいた。

 近くにあったビルに避難する。すでに何十人かはビルに避難していた。

 出入り口のガラス越しに氷が降り続いているのが窺える。

 何が起きているのかはさっぱり分からないが、今は生き延びることだけを考える。

 身体が恐怖で小刻みに震え出す。これほどまでの恐怖は今まで味わったことがない。

 血の匂いがビルの中にまで漂ってくる。その強烈な臭いに思わず鼻をつまんだ。

 ギシと何かが軋む音がした。反射的に辺りを見回す。

 音が大きくなっていく。

 このままビルにいては危険だと判断し、俺は意を決してビルの外へ出た。

 わずか数秒後、ビルは盛大な音を立てて、崩壊した。

 外も建物の中も危険なら、一体どこへ逃げればいいのだろうか。


 ☆☆


 それから約二ヶ月間、氷は降り続いた。

 そして――

 地球温暖化と過剰な人口増加は、ひとまず食い止められたのである。

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